【ハンドメイドの基礎知識】 9ピンの使い方

ap001364_1

このページでは9ピンの使い方や種類、9ピンを使った作品などを紹介しています。

1. 9ピンとは

ビーズアクセサリー作りでは欠かせない材料のひとつ、”9ピン”。その名の通り、数字の”9”のような形をしています。

英語では“Eye Pins”と呼ばれています。丸い部分が目のような形をしているからでしょうか?中国語圏の台湾では“9針”という商品名で販売されています。こちらは日本語と同じ意味ですね。

9ピンは、ビーズの両端に他の材料を連結したいときに使用します。9ピンにビーズを通して、端をヤットコなどで丸めると、左右どちらにも連結できる状態になります。

パールのチェーン

例えばこんなパールのチェーン。これは9ピンを使って作られています。

同じくビーズアクセサリー作りの必須アイテムである“Tピン”は、片側にしか連結部が作れないため、基本的にはアクセサリーの末端に使用します。

ap002819_1
9ピンは中間部分へ、Tピンは末端部分へ。上手に使い分けましょう。

2. 9ピンの種類

9ピンにはさまざまな色、材質、長さなどがあります。メーカーによって、若干太さや硬さが違うこともあります。
ap001364_1
色はゴールド、シルバー、金古美、白銀、銅など。材質はメッキが主流ですが、ゴールドフィルド、ステンレス製、チタン製のものもあります。経年劣化防止や金属アレルギー対策のためか、ひと昔前と比べると種類が豊富になりました。
3

基本的に、ひとつのアクセサリーに使う金属の色や材質は揃えた方が見栄えが良くなります。一緒に使用するピン類やカン類などと同じ色の9ピンを選びましょう。

同じビーズを使う場合でも、金属の色で大きく印象が変わります。

ap001365_2

長さは、長すぎず短すぎない3㎝くらいのものが汎用性が高くておすすめです。

デザイン上、敢えて長い9ピンを使うこともあります。

3. 9ピンはこんなふうに使います

9ピンは一端を自分で丸めて使用するものです。

9ピンを丸めるために必要な工具はこちら。

ニッパー、平ヤットコ、丸ヤットコ
上から時計回りにニッパー、平ヤットコ、丸ヤットコです。

9ピンを加工していきましょう。

※工程の写真に写っている手は右利きです
1.
9ピンの使い方
9ピンにビーズを通します。

2.
9ピンの使い方
ビーズの根元ぎりぎりのところで、直角(90度以上)にピンを曲げます。平ヤットコを使うと曲げやすいです。

グラスビーズやスワロフスキーエレメントなどは、曲げるときに欠けやすいので注意が必要です。

【POINT!】
ほんの少しだけ根本から余白を作って曲げるか、根本だけ平ヤットコで軽く曲げてから手を使って直角にすると良いです。

3.
9ピンの使い方 width=
ピンを曲げて輪を作る分の長さ(約7-8mm)を残して、不要なピンをニッパーでカットします。

すでにある輪と自分で作る輪の大きさが同じになると見栄えが良いですが、臨機応変に。

4.
9ピンの使い方
カットしたピンの末端ぎりぎりのところを丸ヤットコではさみます。※写真は上から見た様子です

このときの手の向きに注目です。逆手(手の甲が下、掌が上)でニッパーを握っています。

5.
9ピンの使い方
手首を左方向(ビーズの方向)に返すようにしてピンを丸めて、輪を作ります。

このとき、ピンを丸ヤットコに沿わせるように、きもち引っ張りながら丸めていくとやりやすいです。

▼丸ヤットコの先側から見るとこんな様子です。 ※撮影のため左手に持ち変えています
9ピンの使い方

丸めているピンとビーズとの根元に隙間ができないように、きっちり最後まで丸めましょう。

6.
9ピンの使い方
これで一つ出来上がり!
平ヤットコを使って2つの輪を平行にします。

7.
9ピンの使い方
全く同じようにもう一つ作って、繋げてみました。これを何度も繰り返すと、チェーンができます。

【POINT2】
9ピンの使い方
繋げるときにひとつだけ注意点があります。

9ピンの輪の部分をヤットコで開いて繋げるのですが、下の写真のように左右に開かないようにしましょう。

9ピンの使い方
輪の形が崩れてしまいますし、ピンが金属疲労で折れてしまうことがあるからです。上下に開くようにしましょう。

ビーズクラフトにおいてピン類を丸める技術は必須です。

しかし「綺麗に輪が作れない!」「(ネックレスを作るときなどに)何度もこの作業を繰り返すのは大変!」と、初心者の方がくじけやすいところでもあります。確かに、左右対称の綺麗な輪を作ることは簡単ではありません。

でも、繰り返しているうちに段々慣れてくるものです。回数をこなしていけば、サッと出来るようになりますよ!

4. 9ピンはこんなときにも便利

ピアスなどの末端部分にはT ピンや丸ピンを使用することが多いですが、それらを使わずに9ピン+他のアイテムで作ることができます。

例えば

9ピン+チャーム
17ロゴなし

9ピン+スワロフスキーエレメント
18ロゴなし

9ピン+ドロップ型ビーズ
19ロゴなし

9ピンを使用すると末端にアクセントがある仕上がりになります。チャームやビーズが揺れて可愛いですよ。

5.9ピンの代用品は?

まったく同じものではないですがワイヤーを使ってメガネ留めをすることによって他のパーツをつなげることが可能です。

ap000824_1

以上、9ピンについてでした!

19 件のコメント

  • 【ハンドメイドの基礎知識】U字フックセットの種類、使い方やコツ・レシピについて | ハンドメイドの図書館 にコメントする コメントをキャンセル

    メールアドレスが公開されることはありません。