【ハンドメイドの基礎知識】 丸ピンの使い方

このページでは丸ピンの使い方や種類、丸ピンを使った作品などを紹介しています。



1. 丸ピンとは

丸ピンは、ビーズアクセサリーの基本材料である“Tピンの進化版”と言えます。
使い方も同じです。

Tピンと丸ピンの最大の違いは、先端です。

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丸ピンの先端はボール状になっています。
このボール状の先端が、存在感を発揮したり、豪華な印象を与えたりと良い仕事をしてくれます。
※記事の最後に作品例がございます。

こちらはTピン。先端は商品によりますが、平らか少し丸みがある程度です。
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先端部を際立たせたいときは丸ピン、ピン自体の存在感を消したいときはTピンというふうに使い分けると良いでしょう。

2. 丸ピンの種類

丸ピンもTピンと同様、さまざまな色・材質・長さがあります。
作りたいアクセサリーのデザインに合ったもの、同じアクセサリーに使う他の材料と同色のものを選びましょう。
長さは、長すぎず短すぎない3㎝くらいがおすすめです。
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3. 丸ピンはこんなふうに使います

加工方法はTピンと全く同じです。
ピンにビーズを通し、端をヤットコなどで丸めて輪を作って接続できる状にし、主にアクセサリーの先端部にします。

ピンを丸めるために必要な工具はこちら。上から時計回りにニッパー、平ヤットコ、丸ヤットコです。

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丸ピンを加工していきましょう。

※工程写真にはTピンを使用していますが方法は同じです
※写っている手は右利きです。

1.
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まずは丸ピンにビーズを通します。

2.
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ビーズの根元ぎりぎりのところで、直角(90度以上)に丸ピンを曲げます。平ヤットコを使うと曲げやすいです。

グラスビーズやスワロフスキーエレメントなどは、丸ピンやTピン、9ピンを曲げるときに欠けやすいので注意が必要です。

【POINT!】
ほんの少しだけ根本から余白を作って曲げるか、根本だけ平ヤットコで軽く曲げてから手を使って直角にすると良いです。

3.
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丸ピンを曲げて輪を作る分の長さ(約7-8mm)を残して、不要なピンをニッパーでカットします。

4.
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カットしたピンの末端ぎりぎりのところを丸ヤットコではさみます。※写真は上から見た様子です

このときの手の向きに注目です。逆手(手の甲が下、掌が上)で丸ヤットコを握っています。

5.
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手首を左方向(ビーズの方向)に返すようにして丸ピンを丸めて、輪を作ります。

丸ピンを丸ヤットコに沿わせるように、気持ち引っ張りながら丸めていくとやりやすいです。

▼丸ヤットコの先側から見るとこんな様子です。
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丸めているピンとビーズとの根元に隙間ができないように、きっちり最後まで丸めましょう。

【POINT2!】
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ピンを丸めていると、どうしてもピンが曲がったり斜めになってしまいます。平ヤットコを使ってまっすぐに整えると、綺麗に仕上がります。

6.
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ひとつ加工が完了しました!

これを他の材料に繋げてアクセサリーにしていくわけですが、繋げる際にひとつだけ注意点があります。

【POINT3!】
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作った輪の部分をヤットコで開くときは、左右ではなく上下に開きましょう。

切れ目を大きくするために左右に広げてしまうと、輪の形が崩れ、ピンが金属疲労で折れやすくなってしまいます。

4.丸ピンはこんなときにも使えます

丸ピンはアクセサリーの先端部分に用いることが多いのですが、こんな使い方もできます。

・花形のビーズ+ 丸ピン
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丸ピンの先端部分を花の中央に見立てています。

・上の組み合わせに、座金orメタルパーツなどをプラス
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丸ピンに座金・メタルパーツ→花型ビーズの順に通すと、こんなお花ができます。

5.丸ピンの代用品は?

ピンの先端がハートや星などのモチーフになっている“デザインピン”があります。特にピンの先端がガラスボールのものは“ガラスピン”と呼ばれています。どちらも使用方法は丸ピンと全く同じです。

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例えばこちらは、星形のデザインピンを使用しています。遊び心をひと添え。

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丸ピンは、Tピン+丸小ビーズを使っても代用できます。
一番に丸小ビーズをTピンに通し、あとは通常通りに花座やビーズなどを通すと、こんなふうに仕上がります。

より丸ピンの雰囲気に近づけたいときは、Tピンと同色の丸小ビーズを選びましょう。よくなじみます。
あえて違う色の丸小ビーズにしてみても面白そう!

Tピンを使いこなしている方は、ぜひ丸ピンやデザインピンも使ってみてくださいね。
デザインの幅が広がること間違いなしです!

以上、丸ピンについてでした。

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