【ハンドメイドの基礎知識】ヒモ留め・レース留め・リボン留めの使い方・コツ・レシピ

ヒモ留め金具1

このページではヒモ留め金具の使い方や種類、ヒモ留めを使った作品などを紹介しています。



1. ヒモ留めとは

ヒモ留めは、その名の通りヒモやリボン等を使ったアクセサリーの留め具・端処理金具として使います。

ヒモ留め金具 使い方
こちらのチョーカーの、リボンの両端をしっかりと挟んで留めてくれているパーツ、これがヒモ留めです。

アクセサリー、特にネックレスやブレスレットには、着けたり外したりするためのカニカン・引き輪やクラスプ等の留め具が欠かせません。

留め具については、詳しくはこちらで解説しています。
クラスプの使い方、コツ、レシピ
マンテルの使い方、コツ、レシピ
U字フックセットの使い方、コツ、レシピ

チェーンタイプのアクセサリーであれば、チェーンと留め具を丸カンでつないでしまえばいいのですが

例えばオーガンジーリボンでチョーカーを作りたい時、繊細なレースのブレスレットを作りたいとき、リボンにもレースにも、丸カンは直接繋げません。

そんなデリケートな素材をしっかりとホールドし、丸カンへの接続&素材のほつれ防止の役割まで担ってくれるヒモ留め、頼もしいですね。

2. ヒモ留めの種類

「ヒモ留め」と一言に言っても、実はとっても沢山の種類があります。

ハンドメイドアクセサリーに使う「ヒモ」自体、色んな素材、幅、種類がありますよね?
革ヒモに、蝋引きヒモ、リボンやレース・・・

「ヒモ留め」は、それぞれのヒモの種類に合わせて選び、上手く使い分けることで役割を果たしてくれます。

つまり、ヒモの種類の数だけヒモ留めの種類も存在するのです。

ヒモ留めは、使うヒモの種類によって呼び名が変わることもあります。

たとえば、

▼ヒモ留め(6mm幅)
レース留め 使い方
こちらの小さなサイズのヒモ留めは、細幅のリボン等の留め具にもよく使われるため「リボン留め」とも呼ばれます。

▼ヒモ留め(25mm幅)
リボン留め 使い方
幅2.5cmもあるこちらの大きなヒモ留めは、「レース留め」とも呼ばれています。

模様が綺麗なトーションレース等、幅広のレースリボン等でチョーカーやブレスレットを作るのには欠かせません。

ちなみに英語では、ヒモ留めもリボン留めもレース留めも、まとめて「Cord Ends」と呼ばれています。

リボン留め つかいかた
レース留め つかいかた
ap002746
色味も、ゴールド・シルバー・金古美などなどそろっています。

同じ作品に使うほかのアクセサリー金具との色を統一した方が、見た目も断然美しく仕上がります。

サイズも色も、作るアクセサリーに合わせて最適なヒモ留めの種類をチョイスしましょう。

3. ヒモ留めの使い方(基本編)

では実際に、ヒモ留めを使って作るオリジナルアクセサリーのレシピをご紹介します。

ヒモ留めの基本の使い方を、実際に作りながら習得しちゃいましょう。

▼細リボンのシンプル二連チョーカー

ヒモ留めレシピ

▼ 材料
ヒモ留め材料
・お好きなリボン(細めがおすすめ)…120cm~150cm
・ヒモ留め(リボンの幅に合った大きさのもの)…2個
・引き輪またはカニカン…1個
・板ダルマ(板カン・ダルマカン)…1個
・丸カン…2個

作り方

s_ヒモ留め作り方1
用意したお好きなリボンを4等分にカットします。

ここでは、首の周囲を30cmとし、120cmのリボンを使用しております。

ご自身の首の周りの長さに合わせて増減して下さい。


ヒモ留め作り方2
4等分にしたリボンのうち3本の端を揃えてヒモ留めに挟み、平やっとこでしっかりと閉じます。

この3本のリボンのうち2本の反対側の端と、先ほど挟まなかった残りの1本のリボンの片端、合計3本のリボンの端を揃えて同様にヒモ留めに挟み留めてください。

【POINT!】
ここでヒモ留めの閉じ方の良い例と悪い例を写真で比較してみましょう。

ヒモ留め悪い例2
まずこれは、ヒモ留めの閉じ方の悪い例です。

平やっとこが接するヒモ留めの面に、左右均等に力がかかっていなかった為、このように左右の面が上下にずれています。

ヒモ留め悪い例1
すると必然的に、ヒモ留め上部にあるカン部分も、ヒモ留めの左右の面どちらか片面側に傾いてしまいます。

こうなると丸カンでカニカン等につないだ時、リボンとヒモ留め、カニカン等が平行にならず、アクセサリーとして着用する際とても留めづらくなってしまいます。

では、良い例を見てみましょう。

ヒモ留め良い例1
ヒモ留めの左右の面、上部のカン部分がきちんとまっすぐ揃っていますね。

s_ヒモ留め良い例2
これで平行にきちんと閉じられている状態です。


ヒモ留め作り方3
ヒモ留めを両端とも綺麗に閉じたら、丸カンを使ってそれぞれのカン部分にカニカン・板ダルマをつなぎます。

完成!
s_ヒモ留め作り方4
完成したチョーカーを首に巻き、カニカンと板ダルマで留めます。
片側をヒモ留めに挟まなかったリボン2本で、首の後ろに蝶結びをします。
首の前に持ってきて結んでも使える2WAYチョーカーの完成です。

綺麗に仕上げるコツ

使うリボンの幅に合ったヒモ留めを使うこと。
通常は、ヒモ留め1個に対して1本のリボンやヒモを挟む場合、そのリボンやヒモの幅ぴったりのヒモ留めを使用します。

ですがこのレシピのように、一つのヒモ留めに複数本のリボンやヒモを挟む場合は、そのことを考慮してリボンの幅ぴったりよりも少し大きめのヒモ留めを使うことをおすすめします。

ここまでで、まずはヒモ留めの基本の使い方をご紹介しました。

4. ヒモ留めの使い方(応用編)

▼ヒモ留めで作ったリボンタッセルのブレスレット
ヒモ留め応用

お好きな種類のリボンを短く切って山折りにし、山折り部分をヒモ留めで挟んで留めてタッセルにしています。

この場合は使うリボンの幅よりも小さなヒモ留めを使うと、ヒダが綺麗に出来ます。

5. ヒモ留めの代用品とテクニック

・コイルオコシ等のエンドパーツを使う
コイルオコシ
コイルオコシ

カシラ
カシラ

ヒモの種類や太さにもよりますが、細くてしっかりしたヒモ(革紐や蝋引き紐など)なら、代用出来るパーツは沢山あります。

コイルオコシの使い方はこちらのページをご覧ください。
コイルオコシの使い方

・Dカンを使う
Dカン
Dカン

リボンやテープ、レースを使う時の代用ならDカンがオススメです。

Dカンのまっすぐになっている辺の幅と、使うリボンの幅は同じものを用意しましょう。リボンの端にDカンを縫い付けて使用します。

Dカンの詳しい使い方はこちらのページからご覧頂けます。
Dカンの使い方

以上、ヒモ留めの使い方、コツ、レシピ等をご紹介いたしました!

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