手織りコースターを作ろう!コースターの織り方<ウィービング特集第4回>【ハンドメイド無料レシピ】

これまでウィービングの道具や織り機、経糸の張り方についてご紹介してきました。
ここからは実際にどんなものが作れるのか、様々な織り方を学びながらウィービングで作れるアイテムをご紹介していきます。

ウィービングや織物が初めての方におすすめなのがコースターです。
最も基本的な「平織り」の織り方で様々な模様を作ることができるので、お子さんでも楽しめます。

前回ご紹介した経糸の張り方を参考に、まずはコースターを作ってみましょう。
色や素材を変えていくつか作って、食器のカラーと合わせて食卓に出せる様にするのも良いですね。

今回はボーダーや点線の模様や、四角の形を入れながらコースターを2枚作っていきます。
慣れたらアレンジして好みのデザインに挑戦してみましょう!



◆ウィービング特集 バックナンバー

〈第一回〉木枠の織り機の種類や代用アイテム!作品をご紹介♪

 

〈第二回〉まず用意したい道具をご紹介♪

 

〈第三回〉ウィービングの基本!経糸の張り方を覚えよう♪

■用意するもの

・毛糸もしくはコットン糸(中細程度)2~3色・各10~15g程度

・経糸用のコットン糸

・織り機

・織り針、とじ針

・くし

・ハサミ

■コースターの織り方

1.

経糸用の糸もしくはコットンの糸で全体の幅が9cm程度になる様に経糸を張ります。
綜絖(そうこう)を斜め下(テーブルに寝かせて織る場合は手前)に傾けます。

コットン糸を1本取りで針に通し、綜絖に沿って右から左へ針を通します。

そのまま左に引っ張り、糸端を5cmほど残します。

残った糸端は下に織ったよこ糸と経糸の上下が反対になる様に、手で経糸1本ごとに
「上、下、上、下」と織り込み、経糸5~6本分織れたら端は裏に出します。

くしで木のバーの位置まで糸を下ろします。

これで1段織れました。

2.

次に綜絖を斜め上(テーブルに寝かせて織る場合は向こう側)に傾けます。
こうすることで経糸の上下が入れ替わります。

針を左から右へ通します。

端が引っ張られない様に、折り返しの部分の経糸とよこ糸を一緒につまんで、30度ほど角度を付けて引っ張ります。

折り返した左側から順にくしで下へおろします。これで平織りが1往復織れました。
この様に1段おる毎に綜絖の向きを変えてよこ糸を通していくと、平織りができます。

4~5往復ほど織れたら糸端は最初と同じ様に内側に織り込み、最後は裏へ出します。

3.

次に好みの糸を2本取りで針に通して同じ様に平織りしていきます。
合太~並太ほどの太さがある毛糸は1本取りで織ります。
ここでは左から始めていますが、最初と同じ様に右から織り始めても問題ありません。

糸端を内側に織り込んで裏に出します。

くしで下までおろします。1, 2の要領で1~1.5cmほどの高さまで平織りして下さい。
糸の色を変えて平織りすることでボーダーの模様を作ることができます。

4.

糸を変えて今度は1.5往復(3段分)平織りします。
織った後の糸端は始末せずに残しておきます。

綜絖の向きを変えて違う糸で1段だけ平織りします。
糸の両端は最後に始末するので、そのままで大丈夫です。

綜絖の向きを変えてオレンジの糸を上に1.5往復(3段)織ります。

この様に「3段、1段、3段」と色を変えて織ることで、真ん中の糸が点線の様な模様になります。

もう一度茶色を1段織ったら、さらにオレンジを3段織ります。

全体が9cmくらいの高さになるまで色を変えながら自由に織っていきます。
最後は最初と同じ様に1本取りで織ります。

■応用編

1.

織り機を上下反対にしてもう1枚作っていきます。1~3まで同じ様に織ったら、中央の経糸7本分を違う糸で織っていきます。
分かりやすい様にオレンジの糸をかけています。

平織りの要領で7本分だけを好みの高さまで織っていきます。

2.

織り終わったら四角の部分を避ける様に左右を織って埋めていきます。
針を右側から普通に通し、四角の部分は裏を通して、左側も綜絖に沿って通して織ります。

同様に四角部分は裏を通る様にして、左から右へ織ります。
四角の高さまで左右を埋めていきます。

3.

四角の高さまで織れたら通常通り右から左まで綜絖に沿って織ります。

全体が9cmくらいの高さになるまで織ります。

■始末の仕方

1.

織り機を裏返して、残っている糸端を1.5cmほど残して切ります。

点線部分の糸は写真の様にかぎ針で内側に入れ込みます。

残りの糸も同様に内側に入れたら糸端を1.5cmほど残して切ります。

2.

織り機を表に戻して、織り機に結び付けている経糸を切ります。

下部左右に付いているネジをゆるめて、下にかけている経糸を外します。
そのまま全体を持ち上げて上の経糸も外します。

3.

経糸の上下の輪になっている部分を切ります。

2枚の間の糸も真ん中のあたりで切ります。

上下の経糸を3~4本まとめて1本結びで留めます。

今回は木枠の織り機で作るコースターのレシピをご紹介しました。
経糸の始末をしたらぬるま湯で軽くもみ洗いすると織地が馴染みます。
ダンボールでDIYした織り機や、小型の織り機でも作れるので、ぜひチャレンジしてみてください。

この記事を書いているライターさんご紹介

Mai Oyamada

大学でファッションや雑貨デザイン学び、卒業後も自分のスタイルで制作活動を続ける。
素材感の感じられるテキスタイル雑貨や、偶然が生む面白さを生かした作品を製作。

2015年よりウィービングのワークショップを開始、以降500人以上にウィービングを教える。

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