自宅で織物が手軽に楽しめちゃう木枠の織り機。
専門の知識や難しい技術がなくても、2~3時間あれば1つの作品が作れてしまいます。
手の感覚を頼りに作る編み物と違って、織物は織り機にある程度頼ることができるので、手先の器用さに自信がない方でも楽しめます。
基本の織り方や経糸の張り方を覚えて、憧れのウィービングタペストリーや手織りのポーチを作ってみましょう。
「織物って難しそう。」、「織り機を置くスペースがない。」という方のために、まずは家庭サイズでコンパクトな木枠の織り機についてご紹介します。
織物が初めての方や子供でも楽しめますよ!
目次
■木枠の織り機とは
木枠の織り機は、様々な種類がある織り機の中で最もシンプルな構造をしています。
一般的な大きな織り機は「足踏織機(あしぶみしょっき)」や「高機(たかばた)」と呼ばれるもので、1m前後の幅の大きなラグやストールを作るのに適しています。
対して卓上織り機は20~80cm程の織り幅で、限られた収納スペースでも仕舞えるので、自宅で手軽に本格的な織物を楽しむことができます。
木枠の織り機は卓上織り機の中でも特に簡単に使えるので、子供用のおもちゃとしても使われています。
また、足踏織機と違って備品が少ないので、道具を買い揃える手間もありません。
最近では木枠の織り機を使ったタペストリー作りが海外で人気を集めています。
これを「ウィービング」や「ルーム・ウィービング」と呼んでいます。
■木枠の織り機 種類
木枠の織り機には一般的な長方形のタイプと正方形のタイプ、円形のタイプがあります。
長方形のタイプは枠が固定されているものと、枠が外れて経糸を巻き取れるものがあります。
経糸が巻き取れるタイプは、ストールなど枠の大きさよりも長いものも織ることができます。
経糸を上下に動かす綜絖がセットになっているものなら、より早く織ることができます。
枠が固定されているタイプは自分でDIYして作ることもできます。
自作する場合はフォトフレームや絵画用の木枠に釘を打って作ります。
10cm程度の小さなものから1m以上の大きなものまであるので、市販の織り機でちょうど良いサイズがない場合は自作するのも良いですね。
木枠の織り機の代用品
段ボール製・・・コースターなど小さいものなら立派に作れる!
木枠が手に入らないときはダンボールに切り込みを入れて代用することもできます。
正方形のタイプは糸を格子状に張ってから織っていきます。
コースターなど小さなものを織るのに適しています。
太めの糸を使って子供のおもちゃとして使っても良いでしょう。
円形タイプ
円形のタイプは放射線状に経糸を張って、中心から外側に向けてぐるぐると渦巻きの様に織っていきます。
円形のタペストリーや半円型のポーチなどが作れます。
基本的な使い方
木枠の織り機を使うにはまず経糸を張っていきます。
足踏織機や一部の卓上織り機では、作りたいものに合わせて経糸を必要な長さと本数用意するところから始まります。
一方で木枠の織り機は経糸1本を上下に行ったり来たりしながら張れるので、少ない時間で簡単に経糸を張ることができます。
経糸が準備できたら、好きなコットン糸や毛糸を横方向に順々に織っていきます。
織物には様々な織り技法があるので、少しずつ織り方を学びながら好みのデザインを織っていきましょう。
織り終わったら木枠から作品を外して経糸を始末します。
経糸を外すときは糸を引っ張らない様に優しく外すのがポイントです。
木枠の織り機は湿気に弱いので、仕舞うときは高温多湿を避けてクローゼットなどに保管し、定期的に外に出して乾燥させると良いでしょう。
■木枠の織り機で作られた作品
木枠の織り機があれば色々な手織りアイテムを作ることができます。
小さなものならコースターや小物入れ、大きなものなら壁掛けのタペストリーやベルトなど、世界に1つしかないオリジナルの手織り作品を作ってみましょう。
コースター
コースターはでこぼこが気にならない様に、シンプルなボーダーや点線など色の切り替えを活かした平面的なデザインがおすすめです。
ブックカバー
ブックカバーは織る面積が大きいので、文庫本サイズから始めると良いでしょう。
中央に織り込んだ毛糸を三つ編みにしてしおりにするのも良いですね。
ポーチ 小物入れ
木枠に慣れてきて織り方をいくつか覚えたら、ポーチに挑戦してみましょう。
好きな色を使って時間をかけて、ゆっくり丁寧に作っていきましょう。
カメラストラップ
カメラが趣味の方にはカメラストラップがおすすめです。
枠が外れるタイプの織り機で1m弱の長い作品にチャレンジしましょう。
コットンの糸で作れば汚れても手洗いができますよ。
タペストリー
木枠の織り機に一番ぴったりなのが壁掛けのタペストリーです。
本格的な織り機と比べて経糸と経糸の幅が広いので、もこもこした羊毛などを織り込んで、より立体的な作品を作ることができます。
リビングや寝室に飾ってお部屋にぬくもりをプラスしましょう。
上に紹介した様な木枠の織り機から好みのタイプを選んで、小さなものから作ってみましょう。
きっと織物の面白さにどんどんはまっていくことでしょう!
▼第二回はこちらでご紹介しています!
〈第二回〉まず用意したい道具をご紹介♪
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