【海外のハンドメイド事情】レトロな魅力を残しながらも変化を続ける国~台湾編 Vol.1



外国のハンドメイド情報~台湾編 Vol.1

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グルメに、夜市に、趣のある観光地などなど…魅力いっぱいの台湾は、日本人が訪れる海外旅行先ランキングの上位常連です。
今回からは、レトロな魅力を残しながらも変化を続ける国・台湾のハンドメイド事情をご紹介します。
※こちらの記事ではイングランド・サウサンプトンに在住の「ライター:まいこ」より、過去に住んでいた台湾のハンドメイド事情、自身の活動についてご紹介しています。

【この記事を書いている人はこんな人】
ライター:まいこ
岐阜県出身。日本人夫の仕事の関係で、外国を転々としています。
台湾での生活を経て、現在イングランド・サウサンプトン在住2年目。
専門はビーズクラフトです。
作品はこちらのページでも紹介しています!
【素敵な作家さんシリーズ】のくとまるさん
自己紹介用

クリエイティブな国、台湾

台湾は、新しいものを取り入れることに抵抗が少ない、とてもクリエイティブな国だという印象があります。IT産業も強いです。
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上の謎のオブジェは、台湾の首都・台北にある通称“鳥人間”。
これを見た日本人はあまりのシュールさに確実に衝撃を受けるという、大変有名なスポットです。

頭が鳥で体が女の子、手には鉛筆、首元からは流水(水不足の時は停水)と、一度見たら忘れられないアート作品です。
これを首都のメインステーションの、しかも人通りが多いところに設置するとは…台湾、攻めておりますね。

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台湾にはファッションや飲食店、メディア関係など、近年の日本文化がたくさん進出しています。
上の写真のようなまるで日本のコミックマーケットに沢山いらっしゃるようなコスプレイヤーさんもいます。
中には自分で衣装を作っている方も少なくないでしょう。
衣装作成をするコスプレイヤーは、ハンドメイダーでもありますね。

台湾の手仕事・伝統工芸品について

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ITや新しいものが好きな台湾ですが、手仕事や伝統的な工芸品も大事にしています。
竹細工・ガラス細工・翡翠や金のジュエリー・印鑑・客家花布・チャイナドレス・花文字などは、日本のガイドブックでもよく紹介されていますね。

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こちらの台南帆布のかばん屋さんも有名です。
レトロなデザインが可愛くて、作りも丈夫です。店頭にミシンが並んでいるので、作業しているところを見ることが出来ます。

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台南帆布からは離れまして…こちらは日本人女性に大人気の“客家花布”が使われたショルダーバッグです。
布地は伝統的なものですが、バッグのデザインは現代風です。
まさに“伝統を大事にしながらも、新しいものは取り入れる”という台湾らしさが出ている一品ではないでしょうか。

台湾のハンドメイド事情(材料編)

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台湾でハンドメイドをやっている人は、日本ほどではないかもしれませんがたくさんいます。
手芸店ももちろんあり、店内で手芸講座などが開かれます。

最近では台湾発のオンラインハンドメイドマーケットプレイス「Pinkoi(ピンコイ)」というminneやcreemaのようなハンドメイド専門のショッピングモールも出現し盛り上がりを見せています。

日本で買う場合と比べてお買い得な手芸材料は、ビーズワークに使用するもの(ビーズ・チャーム・ピン類やリング類など)、チロリアンテープなどです。

一方、毛糸や布は、為替レートによりますが日本と同じくらいの値段です。
台湾は基本的に温暖な気候なので、毛糸などのハンドメイドはあまりないのかもしれませんね。

台湾ならではのデザインがいっぱいありますので、詳しくは、次回Vol.2の記事でご紹介します!

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間接的なハンドメイド資材だと、台湾製のマスキングテープが安くて可愛いのでおすすめです。pinkoiでは日本のマスキングテープも台湾の方に人気があるそうです。

他にも、シール・販売や梱包に使える厚紙・箱類・ラッピング資材などはかなりお買い得です。

台湾のハンドメイド事情(販売編)

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台湾にもハンドメイド作品を販売している人はいます。プロの方もいるそうです。
しかし私の主観ですが、台湾でのハンドメイド作品の販売は、日本で行うよりも敷居が高いように感じます。

まず、価格。
台湾の物価を考えると、ハンドメイド作品の値段は高めです。
取扱店がおしゃれなエリアやデパートにあることが多いのも、その一因かもしれません。

次に販売の機会。

台北ではハンドメイドマーケットが開かれたり、フリーマーケットにハンドメイダーが参加していたりすることがありますが、地方では少ないです。
当時、私が住んでいた地方都市では、そういったイベントは皆無でした。

しかし近年、Pinkoi(ピンコイ)が主催する台北・松山文創園区で開かれる“好藝市”というハンドメイドマーケットも盛り上がりを見せていて、日本からの出展者さんも増えているようなので、今後に期待です。

おわりに

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波に乗れば発展が早い台湾です。もっともっと、地方も含めて、ハンドメイドマーケットに活気が出るといいなぁと願っています。

次回は、台湾・台北の手芸問屋街“迪化街(てきかがい・ディファジエ)”をご紹介します。お楽しみに!

合わせて読みたい!まいこの海外のハンドメイド情報!

海外(イギリス)のハンドメイド情報 / 世界のハンドメイド

1. 【世界のハンドメイド事情】~イギリス・イングランド・サウサンプトン編 Vol.1

2. 【世界のハンドメイド事情】~イギリス・イングランド・サウサンプトン編 Vol.2

3. 【世界のハンドメイド事情】海外でハンドメイドの作品を売ってみたい~イギリス・イングランド・サウサンプトン編 Vol.3

4. 【世界のハンドメイド事情】海外でハンドメイドの作品を販売したい~イギリス・イングランド・サウサンプトン編 Vol.4

5. 【世界のハンドメイド事情】海外でハンドメイドの作品を販売したい~イギリス・イングランド・サウサンプトン編 Vol.5

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