【ポイント】
このとき、レジンが固まりきるほんの数秒手前で貼ることが最大のポイントです。
固まりきってからですと、箔が定着しません。
照射ランプによりますが、目安は1分弱程度です。
箔は薄くて扱いにくいので、モチーフを持ち上げて箔に押し付けるようにすると上手に貼ることができます。
また、箔のシワの伸ばし具合で表面の絵の反射具合が大きく変わります。
好みの状態に貼るには若干練習が必要かもしれませんが、箔のシワによる色彩効果を一期一会の作品表情と捉えれば楽しみも倍増です。
箔を貼ったら保護するために同様に薄くレジン液を乗せて固め、耐震粘着マットから剥がして裏返します。
これでベース作りの完了です。
3.表面に 「レジン液を垂らしてのばしてUV照射で固めて絵を描く」を交互に10層前後に重ねていきます。
乗せるレジン液の量は1層につき直径3㎝の丸型ベースで0.30g前後。
これを守ることで8層以上に描き重ねることが可能になります。
今回ご紹介する工法では基本的に背景はパステルで着色しています。
写真のように綿棒を使って粉を置くように乗せます。
パステル着色は、箔乗せと同様にレジン液が完全に固まる数秒前に作業することがポイントです。
その後の着色は、レジン液と交互にアクリル絵の具やパステルを使い分けながら着色していきます。
レジン液は1層ごとに計り、針で気泡を取り除きながら丁寧に伸ばします。
途中、綿棒にラメを付けて乗せることもあります。
余分なラメは針の先で取り除きます。
4.ここまでで、おおよそ9層にレジン液と絵柄を重ねました。
これは作業途中のモチーフを真横から撮影した写真です。
左上が表面2層目。
左下が表面5層目。
右が表面8層目です。
たんだんとぷっくりしているのがわかりますね。
9層目まで来ると、そろそろ表面張力の限界で気を付けないとモチーフからレジン液がこぼれ落ちてしまいます。
この段階で最終仕上げとして側面のコーティング作業に入ります。
型によっては不要な作業ですが、表面と側面を綺麗につなげるために、表面に垂らした液を側面にこぼすようにしながら針で丁寧に側面全体に伸ばして固めています。
このとき、垂らすレジン液の量が少しでも多いと側面から裏面や床に余計な液が垂れてしまいますので、やはりデジタルスケールがあると便利です。
側面を綺麗にレジン液で覆えたら、こぼれ落ちないうちに急いでUV照射します。
5.完成
これでモチーフの完成です。 慣れてくれば12層程度描き重ねることも可能です。
いかがでしたでしょうか?
見る角度によって表情を変える小さな世界。
パーツを閉じこめるのとは全く異なる雰囲気のオリジナルな作品をUVレジンと手描きで作り上げることができます。
手描きならではの味わいと自由度。UVレジンならではの工法、可能性。
ひとりでも多くの方に楽しんでいただけましたら嬉しいです♪
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