寒くなってくると毛糸が恋しくなってきますよね。
今年の冬は編み物ではなくて織物にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今回は織物が初めての方でも簡単に作れる、ウィービングタペストリーの作り方をご紹介します。
シンプルなデザインなので、ダンボールで作った織り機などでお子さんでも楽しんで作れます。
また、毛糸は少量あれば作れるので、余っているものを集めてカラフルに仕上げるのも良いでしょう。
作り方が分かったら次は大きめのタペストリーにチャレンジするのもおすすめです。
寒い日はお家の中で暖かくして手芸を楽しみましょう!
◆ウィービング特集 バックナンバー
▼〈第一回〉木枠の織り機の種類や代用アイテム!作品をご紹介♪
▼〈第二回〉まず用意したい道具をご紹介♪
▼〈第三回〉ウィービングの基本!経糸の張り方を覚えよう♪
▼〈第四回〉手織りコースターを作ろう!コースターの織り方♪
■用意するもの
・毛糸(中細~極太程度)4色・各20g程度
・羊毛 1~2色・各5g程度
・経糸用のコットン糸
・織り機
・織り針
・かぎ針
・くし
・ハサミ
■タペストリーの作り方
1.
好みの幅で経糸を張ります。
経糸の糸を平織りして土台を作ります。
綜絖(そうこう)を傾けて針を通したらくしで下におろします。糸端は手で内側に織り込みます。
綜絖の向きを変えて戻ります。
織り幅が等間隔になる様に折り返し部分は余裕をもって織ります。
3往復分織りました。
土台を作っておくことで、最後に経糸を始末するときに織地がほつれにくくなります。
2.
フリンジ用の糸を用意します。
好みの糸をテーブルや椅子の背、雑誌などに巻きつけていきます。
10回ほど巻いたら外して、輪っかの両端を切ります。
30~40cm程度の毛糸の束ができます。
3.
中細なら6~8本、並太なら4~6本、極太なら3~4本の毛糸を手にとります。
毛糸の束の真ん中あたりが、経糸2本の上にかぶさる様に置きます。
左手に持っている毛糸を経糸の外側から内側へ巻きつける様に引っ張り出します。
左の毛糸は抑えておきます。
右側も同じ様に外側から内側へ出します。
この様な形になっていれば大丈夫です。
左右の毛糸の長さを軽く揃えたら、優しく下へおろします。
これでフリンジが1つできました。
同様に好みの毛糸で経糸2本ずつ使ってフリンジを作っていきます。
1カ所だけ経糸が3本余るので、真ん中の経糸を無視して、両サイドの経糸を使ってフリンジを作ってください。
4.
中細の糸を1本どりで平織りします。
4往復平織りしました。
次に中細の毛糸2色を1本ずつ針に通して、一緒に平織りします。
同じく4往復しました。先ほどと比べて高さは約2倍になって、水色と黄色がまだらになって見えます。
また、1段が太くなった分よりふっくらとして見えます。
5.
今度は極太の毛糸を2本どりで織っていきます。ボ
リュームを出すために経糸2本ずつ「表、裏、表、裏」と針を通していきます。
写真の様に最後は経糸1本になります。
先ほどの糸と互い違いになる様に、最初だけ経糸1本、あとは2本ずつ「表、裏、表、裏」と織っていきます。
中細糸で織った平織りに比べてかなり表面にボリュームが出ました。
6.
5の上に少し平織りをしたら、羊毛を織り込んでいきます。
5と同様に経糸2本ずつ手で織っていきます。
指で手前に少し引き出すとボリュームが出せます。
両端は内側に織り込んで、くしでギュッと全体を下におろします。
白の羊毛でもう1段織ってみました。
7.
羊毛の上を細めの糸で2~3往復分平織りして整えます。
最初に織った土台と同じ様に、最後に平織りをすることで経糸の始末がしやすくなります。
織るところはこれで終わりです。あとは経糸を始末していきます。
■始末の仕方
1.
織り機を裏返して、糸端を3cmほど残して切ります。
上は右端の糸だけ切って、残りは織地を持ち上げて織り機から外します。
2.
下の経糸を3~4本まとめて一本結びで留めます。両端を最初に結ぶとよこ糸がほつれにくくなります。
全体を結ぶとこの様になります。
3.
上は右端だけ1本、それ以外は2本ずつ経糸を左右に配置します。
枝や棒を間に置いたら、左右の糸を固結びして留めます。
壁にかけられる様に棒に毛糸や紐を結びつけます。フリンジの長さを整えたら完成です。
毛糸のタペストリーは手作り感があって、見ているだけで癒されます。
玄関や寝室、トイレなど部屋に合わせた大きさでいくつか作って、身近な場所に飾ってみて下さい。
毛糸以外に麻ひもやドライフラワーなどを織り込むのも素敵です。
ぜひ色々とアレンジしてみてください!!
\初心者さんにはコースターから始めるのがおススメ!/
▼〈第四回〉手織りコースターを作ろう!コースターの織り方♪
この記事を書いているライターさんご紹介
Mai Oyamada
大学でファッションや雑貨デザイン学び、卒業後も自分のスタイルで制作活動を続ける。
素材感の感じられるテキスタイル雑貨や、偶然が生む面白さを生かした作品を製作。
2015年よりウィービングのワークショップを開始、以降500人以上にウィービングを教える。
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