【世界のハンドメイド事情】海外でハンドメイドの作品を販売したい~イギリス・イングランド・サウサンプトン編 Vol.5



世界のハンドメイド -イギリス・イングランド・サウサンプトン編 Vol.5

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※こちらの記事ではイングランド・サウサンプトンに在住の「ライター:まいこ」より、現地のハンドメイド事情、自身の活動についてご紹介しています。

【この記事を書いている人はこんな人】
ライター:まいこ
岐阜県出身。日本人夫の仕事の関係で、外国を転々としています。
台湾での生活を経て、現在イングランド・サウサンプトン在住2年目。
専門はビーズクラフトです。
作品はこちらのページでも紹介しています!
【素敵な作家さんシリーズ】のくとまるさん
自己紹介用

今回は、、、

対面販売奮闘記 inイギリス ハンドメイド作品対面販売当日編

「海外で対面販売に挑戦したい!」
現地在住日本人ハンドメイダーの友人と、イギリスのクリスマスクラフトマーケットに参加しました。今回の“対面販売奮闘記 inイギリス”はマーケット当日編。最終回です。

当日、いざ会場へ

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出店当日は、イギリスらしいどんよりとした冬空に、小雨混じりの強風が吹く日でした。
バスに乗って、隣町の会場に到着。事前にグーグルマップで確認していたので、会場が公園の中にあるのは知っていました。が、実際に行ってみると、公園というよりはだだっ広いサッカーグラウンド。出店場所の建物は、その更に奥にありました。

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イギリスのマーケットは、地方開催のこじんまりしたものであっても、お客さんが入場料(50円~300円程度)を支払わなくてはいけない場合があります。今回参加したマーケットは入場無料で、道行くお客さんが立ち寄ってくれることを少し期待していたのですが…この立地と天気では難しそうです。

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ぞくぞくと他の出店者も集まってきます。出店者の年齢層は、20代と思われる若いお姉さんから白髪のマダムまで幅広かったです。手慣れた様子の小売業の人もいれば、家族で出店している人もいました。

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30以上ある出店ブースの中で、アジア系外国人は私たちだけでした。

開店準備

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自分たちの出店スペースへ。開場時間に間に合うよう、急いで什器と商品を並べます。余裕をもって会場入りしたはずなのに、緊張で頭と手が働かなくなって焦りました。
(私は日本を含めて人生初出店です)

家で何度かディスプレイの練習しておいてよかった。
友人はリボンを使ったヘアアクセサリーやフェルトのおもちゃなど(上の写真左側)、私はピアスを中心としたアクセサリー(上の写真右側)を出品しました。

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私の売り場を拡大。前回の記事でも登場した、「試着はご遠慮ください」の注意書きや「ピアスはイヤリングに交換できますよ」というお知らせも飾ってあります。
あとは自分用の在庫管理表や工具も出して、開店準備はOK!

開場

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イギリスらしく紅茶片手に、お客さんを待ちます。
しかし、お客さんの入りは会場到着時に察知した通り。

どこのお店も閑古鳥が鳴いていて、出店者同士で買い物しながら、たまーに現れるお客さんに対応する。こんな状況が終了時間まで続きました。

コットンパールに興味津々!

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少ないお客さんの中にも、足を止めて私の作品を見てくれた方はいらっしゃいました。

イギリスでは珍しいかなと思い、コットンパールのピアスを出品していたのですが、同じくビーズアクセサリーを出店しているマダムが「こんなパール見たことないわ~」と興味深そうに声を掛けてくださいました。

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こちらの画像のラズベリーやさくらんぼのモチーフのピアスも、比較的好評!
どちらも、イギリスではどこにでも売っています。
一目で何かわかる身近なモチーフは、やっぱり受けが良いですね。

イギリス人に受けるか・受けないか、賭けのような心持で用意した
「アジアンテイストのピアス」と「ピアス⇔イヤリング交換システム」は、
ちらっと見てもらえる程度で予想外に不発でした。

今回の出店で強く感じた“セールストーク”の重要性

お客さんが自分の作品に興味をもって見てくれたとき、
「デザインや素材のことを詳しく話したい」「おすすめを紹介したい」
と英会話が苦手な私は歯がゆい思いをしました。

実際、セールストークでもう一押し出来たら買ってもらえたかもしれない!と思うことが何度かあったのです。

英語が流暢な友人がフォローしてくれたりもしましたが、彼女がいないと何も言えず悔しかったです。
海外で出店しようと思ったら、(最低でも)出店申し込みができる程度の現地語能力と、言葉がわからなくてもお客さんとコミュニケーションをとるぞ!という強い気持ちが必要だと感じました。

出店を終えて

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私の売り上げはギリギリ出店料がカバーできたくらいで、材料費を含む諸経費まで考えると赤字でした。
しかし、二度とない貴重な体験ができました。
私はもうすぐイギリスを離れるのですが、できることならリベンジしたかったな~。

全3回に渡った“対面販売奮闘記 inイギリス”はこれにて終了です。海外でハンドメイド作品を売ってみたい方の参考に少しでもなれば幸いです。

合わせて読みたい!

海外(イギリス)のハンドメイド情報 / 世界のハンドメイド

1. 【世界のハンドメイド事情】~イギリス・イングランド・サウサンプトン編 Vol.1

2. 【世界のハンドメイド事情】~イギリス・イングランド・サウサンプトン編 Vol.2

3. 【世界のハンドメイド事情】海外でハンドメイドの作品を売ってみたい~イギリス・イングランド・サウサンプトン編 Vol.3

4. 【世界のハンドメイド事情】海外でハンドメイドの作品を販売したい~イギリス・イングランド・サウサンプトン編 Vol.4

4 件のコメント

  • 【海外のハンドメイド事情】レトロな魅力を残しながらも変化を続ける国~台湾編 Vol.1 | ハンドメイドの図書館 にコメントする コメントをキャンセル

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