シリコンモールドって何?初心者さん向け!レジン用シリコンモールドの使い方・必要なもの・レシピ【ハンドメイドの基礎知識】

気付けば街路樹も色づき始めて、金木犀の香りがする季節になりましたね♪
日中は暑いと感じる日もありますが、各段に過ごしやすい日が多くなってきました。

読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋…秋の楽しみ方が色々ある中で、『シリコンモールドを使ったレジン作品』を楽しんでみませんか?

運動会の応援疲れを癒す休日にも、秋の夜長を過ごすにものんびり楽しめると思います♪
今回はシリコンモールドを使った、秋冬イメージのアクセサリー作りを紹介します。



【シリコンモールドとは】

シリコンで出来た型枠の事です。
レジンハンドメイドをする際の型になります。空枠やミール台と比べて、枠がないのが特徴です!ヒートンを使って他パーツと繋ぎます。

手芸屋さんや100円均一のレジンコーナー、ネットショップで売っています。

1つの型で作れる単体のものや、1つの型で複数の物が作れるもの、また、立体の作品を作る事が出来るものなど、たくさんの種類があります。

製菓用のシリコンモールドも使う事が出来ますが、製菓用のモールドは濃い色の物が多いため、レジンの特性を把握するまでは硬化不良(固まらない)に戸惑う事があるかもしれません。

シリコンモールドは消耗品となります。何度も使用しているうちに劣化してしまいます。
欠けたりしたものは作品の仕上がりに影響しますので、買い替えをお勧めします。

今回紹介する作品は、レジン用の単体シリコンモールドを使用しています。

用意するもの◆

・お好みのシリコンモールド
・封入したいチャームやネイルシール、ホロなど
・レジン着色剤(最初から色のついているレジンも100円均一に売っています)

◆あった方がいいもの◆

・マスキングテープ
モールドに付いている埃を取り除くのに便利です

・爪楊枝
レジン液を伸ばしたり、気泡を取り除く時に使います

・ピンバイス
作品に金具を取り付けるための穴をあける時に使います。
(ネイル用のものやミニルーターなどでもいいです)

【シリコンモールドを使用する前のポイント!】

・シリコンモールドは使用前にマスキングテープで小さな埃を取り除いておきましょう。

・シリコンモールドで作品を作る時は、”モールドの底面が作品の表”となるのが基本です。
表裏のあるパーツや封入素材を入れるときは注意しましょう!
(作品のデザインによっては裏表を逆に使う事もあります。)

◆作り方◆

1.

モールド全体に薄くレジン液を伸ばして硬化します。

硬化後にモールドを持ち上げる際には優しく持ち上げるようにしましょう。

過度な力が加わると、硬化したレジンとモールドの間に隙間が出来てしまうため、この後の作業時に気付かないうちに作品の表面に気泡が入り込んだりと、作品の仕上がりに支障がでます。

【ポイント】
「レジンを薄く入れる」目安としては、モールドの全面を覆うぐらいの量です。

下の画像のようにモールドをそっと傾けたり、爪楊枝を使ったりしながらモールドの隅々までレジン液を伸ばしてくださいね!

2.

モールドの半分ぐらいまでレジン液を入れて、お好みのチャームやネイルシールを入れてみましょう。

チャームの配置が終わったら気泡が入っていないか確認をしてから硬化します。
気泡があれば、爪楊枝で潰したり絡め取ったりしてくださいね♪

【ポイント】
チャームを入れる時は上の画像のように縦の状態から、レジン液の中にゆっくりと斜めに滑らせて入れてあげると気泡が発生しにくいです。

硬化前であればチャームの位置は調整できるので、最初から「ここ!」と決めて入れなくても大丈夫ですので、ゆっくり作業してくださいね♪

硬化前にチャームや封入物の位置を確認しておくと安心です。モールドをそっと持ち上げて下から確認すると良いですよ!(下の画像は撮影の関係で硬化後の下からの様子となります)

3.

モールドにレジンを入れてお好きなラメやホロフレークで装飾します。
画像はラメとシェルフレークを使用しています。

【ポイント】
ラメを入れる際に使う爪楊枝は1色につき1本で使用した方が、他のカラーが混ざらずに出来ます。
同じ爪楊枝を使うとイメージと違うところに不必要なラメなどが入る原因となってしまいます。

4.

裏面になる部分にカラーレジンを入れます。レジンの色に合わせたラメを入れると、カラーがさらに際立ってキラキラになります♪

レジンの色とは違う色のラメを入れるとまた違う雰囲気にもなります。

レジンの色によってはラメの色も目立たなくなる場合もあるので、色々と試してみるといいかも知れません。

モールドいっぱいまでレジンを入れたら最後の硬化をします。

最後はシリコンモールドを裏返して、裏側からも硬化しておくと安心ですよ♪

5.

いよいよモールドから取り出します。
どんな出来上がりになっているか、この瞬間がいちばんワクワクするかもしれません♪

モールドも硬化後のレジンも熱くなっているため、少し冷ましてから取り出しましょう!
熱いうちに取り出すとモールド破損の原因となります。

【ポイント】
取り出す前にレジンとモールドの間にレジンクリーナー(100円均一にも売っています)や、無水エタノール、またはベビーオイルなどを少量入れる事でスムーズにモールドから取り出す事が出来ます♪

下の画像のように綿棒やリップブラシのようなものを使うといいです。

6.

ヒートン金具を付ける部分に穴をあけます。
小さな粉塵が舞うのでマスクや眼鏡を着用してくださいね!

小さな傷に粉塵が入り込んでしまう場合があるため、粉塵は拭き取るよりも洗い流す事をお勧めします。

ボウルにお水を準備しておいてもいいですし、そのまま流水で洗い流してもいいです。
洗った後はキッチンペーパーなどで優しく押さえて、しっかり水気をとってください!

【ポイント】
穴は真っ直ぐにあけておかないとヒートンを差し込んだ時に折れてしまう原因となるので、ゆっくり丁寧に作業しましょう!

穴をあけるのが難しい場合は、「貼り付けヒートン」もあります♪

7.

ピンバイスであけた穴が白くなりますが、レジン液を入れる事で透明になるので心配いりません♪

ヒートンの先にレジン液を付けて穴にグッと差し込みます。(画像は分かりやすくするために爪楊枝を入れています)

ネジ式になっているタイプであればしっかりねじ込んでくださいね!

ヒートンを差し込んだ後は、差し込み口の根元の部分にもレジン液を付けてしっかり硬化します。

【ポイント】
レジンは収縮するため、レジン接着でのヒートンは外れる可能性もあります。

プレゼントなど人に贈るものであれば、接着剤でヒートンを差し込んでから根元をレジンで硬化すると安心です。

接着剤は金属、樹脂などにも使える多用途の物をお勧めします。(購入前に裏書をしっかり確認しましょう)

8.

チェーンを付けてネックレスの完成です♪

【おススメテクニック】

最後に入れたカラーレジン液の真ん中あたりに透明レジンを入れると、カラーレジンがじんわりと広がって作品の真ん中は透明感のある仕上がりになります。

左側:は硬化前に透明レジンを足したもの
右側:カラーレジン一色のもの。

封入チャームやラメは同じ物を使っていますが、印象が全く違うものが出来上がります♪
ラメを使ってグラデーションを作る方法もあります。

【レジン初心者さんも簡単!グラデーションの作り方!ラメグリッター編】

ネイルシールやフィルムを重ねる事で奥行のあるデザインに仕上げる事も可能です。

今回はレジンで作る秋冬アクセサリーと併せて、シリコンモールドの基本的な使い方もご紹介しましたが、いかがでしたか?

モールドの型によっては難しい物もあるかもしれませんが、型から抜き取る時のワクワク感と、イメージ通りに出来た時の喜びをぜひ味わってください!

◆参考アイテム◆

(紗や工房 商品番号 ap004833)
キャンディーレジン Candy Resin ハード(Hard)クリア 1本35g

(紗や工房 商品番号 ap004929)
タグ9種&モチーフ4種セット 1個

(紗や工房 商品番号 ap004086)
ヒートン(約8mm×4mm)ゴールド 約50個

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。