【ハンドメイド作品販売ガイド】委託販売に挑戦したら失敗しました ―前編―

ハンドクラフト・ハンドメイドが好きで、委託販売をやってみたいと考えたことがある方は多いと思います。

かつては私もその一人でした。
実際にやってみたら、成功も失敗もありました。

本記事では委託販売の失敗談を、前後編に分けてお送りします。
これから委託販売に挑戦される方のお役に立てればと思います。



それではまずどうして私が、委託販売に失敗してしまったのかお話していきます。

まずは委託販売できるお店を探して…

どこかのお店で委託販売させてもらえないかな?
そう考えながら、インターネット上やSNSで情報を集めていると、 「ハンドメイド作品専門ショップ、新規オープン!」
「委託販売を希望されるハンドメイド作家さんを募集します!」
という募集が目に留まりました。

当時の私は、通信販売の経験はあっても、委託販売は初心者。
大丈夫かな?ダメで元々だ!と応募してみると、なんと採用。
オープン作家として参加させてもらえることになりました。

その後、委託販売についての決まり事や疑問点などを確認した上で、契約を結びました。

お店のオープン時に参加されるハンドメイド作家さんは、数十人の大所帯でした。
作品の雰囲気は統一されていましたが、ジャンルや参加作家の経験値はさまざま。
委託販売が初めての方もいれば、慣れている売れっ子の方もいました。

また、店主の方もハンドメイダーでした。
このお店が初めての経営で、ご自身の作品も並べられるようです。

華やかな参加作家一覧のチラシに、自分の屋号と作品画像が載っていて、とても嬉しく誇らしく思ったことを覚えています。

委託販売をするとなると考えることがいっぱい!

さて、私も作品を納品しなくてはいけません。

商品が溢れる店内で、お客様に無名の自分の作品を手に取ってもらうためには?
お店の雰囲気に合わせつつ、他の作家さんとかぶらないような個性も必要かな?

魅力があるものを作るのはもちろんですが、考えなくてはいけないことも多かったです。
委託販売でも、ある程度はマーケティングをしなくてはいけません。

とは言え新規のお店ですから、情報が少ないのです。仕方がないことですが。
お店そのものは工事中だし、他の作家さんが何を納品するのかもわかりません。

色々と考えた結果、ひとまず自分の通信販売やSNSなどで、好評だったものを納品することにしました。

そしていよいよオープン!

オープン当日の状況は、お店のSNSから確認できました。

なかなか盛況で、売り切れを出す作家さんもいたようですが、残念ながら私の作品はひとつも売れませんでした。

店舗の方が忙しいためか、オープンと同時にスタート予定だった通信販売は延期となりました。

ようやくオープンしたが売れない!

オープンから1か月間。自分の作品はひとつも売れないままです。
委託販売初心者なので仕方ないかなとも思いましたが、かなり落ち込みました。

店主の方をはじめ、人気のある作家さんは、売り上げ好調のようです。
私だけ売れないのか…?悔しかったです。

売れないからこそ、次に納品するものについて深く考えなくてはいけません。

実際にお店に行って雰囲気を感じたい、売れている作家さんの作品を見たい、
店内商品の相場を知りたい、店主さんからアドバイスなんかもらえたら…と思うのですが、私は遠方に住んでいて、お店に伺うことができませんでした。

通信販売がスタートしない不満

売れないのは自分の実力不足です。それはよくわかっています。
しかし、徐々に経営への不満も湧いてきました。
なかなか通信販売がスタートしないのです。

このお店での委託契約では、“売り上げに関わらず一定の委託料を納める”
“店舗での販売と同時に、通信販売も行う”ということになっていました。

有名作家でもない私にとって、このお店の委託料は高額でした。
でも通販対応もしてもらえるなら、販売のチャンスも増えると思い、契約を決断したのです。

すでに委託料は支払い済みでしたから、不満や不信感が出てきてしまいました。

不満と不信感の中でようやく売れた!

お店のSNSで紹介されたのがきっかけで、初めて作品が1つ売れました。
さらに私の友人がお店に行って、買ってくれました。

委託開始から約2か月、ようやく2作品が旅立っていきました。
とても、とても嬉しかったです。

このまま波に乗れたら…そう思った矢先、実際にお店に行ったこの友人から話を聞き、“委託店舗の問題点”に気づくことになるのです。

後半では友人から話を聞いたからわかった
今回の委託店舗の問題点をお話ししていきます。
お楽しみに。

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