前回、基本形のアルコールケースの作り方をご紹介しました。
「ビーズで作るアルコールケースの作り方(前編)」
今回は同じ8の字編みでも使うビーズの個数を変えて作る編み目模様のケースの作り方をご紹介いたします。
ビーズを拾う場所さえしっかり確認すれば難しい工程はありませんのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
目次
〇基本のアルコールケースの作り方
用意するもの~材料~
前回とほぼ同じです。
・ビーズ
今回も丸大ビーズを使用します。たくさん準備してくださいね。
・テグス
こちらも前回と同様に2号テグスです。
・持ち手
Dカンもセットになった100円ショップのものが便利です。
・ボタン
お好きなものをご準備ください。
・アルコールケース
よく使うものをご準備ください。
このほか、はさみやあればビーズマットをご準備ください。
作り方
1.底面を作ります。
底面の作り方は「アルコールケースの作り方・前編」と全く同じです。
側面の編み方の都合上、一番外に出ているビーズの数が4の倍数になるようにします。
加えて今回は側面を編むときに全体が少し広がるのでサイズ決めをするときに「4の倍数かつケースの底面ぴったり」か「4の倍数かつケースの底面よりもほんの少し小さめ」で作るとぶかぶかになりすぎることはないです。
今回は6列×10段で作りました。外側のビーズは全部て32個となり、4の倍数となっています。
底面を作ったところで糸処理をしておきます。糸処理の仕方も前編を参考にしてください。
2.側面を作ります。
〇今回もわかりやすいように色を変えて編んでいます。
一辺の端から偶数番目(今回は右から6番目)のビーズに100cmくらいの新しいテグスを通します。
左右のテグスにビーズを2個と8個に分けて通します。
新しい1個で交差させます。このとき、編んだ部分がテグスの中心に来るようにテグスの端を揃えてビーズを引きます。
底面側に伸びるテグスにビーズを2個通します。
そのまま先ほど拾った底面のビースから隣の1個を飛ばして2個先のビーズを拾います。
画像のようにそれぞれのテグスにビーズを2個と5個に分けて通します。
新しい1個で交差させます。以降同じ手順で拾うビーズに気をつけながら1周編んでいきます。
側面の1段目の最後にきました。最後は1段目の最初の部分とつなげます。
今までと同じように2個ビーズを通し、2個先の底面のビーズを拾います。
さらに2個ビーズを通し、画像の矢印で指している部分に通します。
それぞれのテグスに2個ずつビーズを通して新しい1個で交差させます。これで1段目の完成です。
ここでアルコールケースをのせてサイズの確認をします。加えて編み間違いの有無のチェックもお忘れなく!
全て青色に編み替えました。
〇2段目以降を作ります。
それぞれのテグスに2個と8個を分けて通し、新しい1個で交差させます。
テグスにビーズを2個通して、1段目のアーチの真ん中(矢印で指しているビーズ)に通します。
それぞれのテグスに2個と5個通して新しい1個で交差させます。これで2個目ができました。
この後も同じ手順で拾うビーズに気をつけながら1周編んでいきます。
2段目の最後の部分にきました。今回も最初の部分につなげます。
やり方は1段目の時と同様です。
テグスにビーズを2個通し、矢印で指す1段目のビーズを拾います。
さらに2個ビーズを通し、画像の矢印で指している部分に通します。
それぞれのテグスに2個ずつビーズを通して新しい1個で交差させます。これで2段目の完成です。
3段目以降も同じように編み進めていき、必要段数を編んでいきます。
必要段数編み終えたところです。今回は7段編みました。
テグスの長さに余裕がある場合は編み終わりは画像のように上からテグスが出るように編んでください。
余裕がない場合は糸処理をしておきます。
【途中でテグスが足りなくなったら】
途中でテグスが足りなくなったら糸処理をして新しいテグスを継ぎ足します。
まず片方のテグスにビーズを8個通します。
画像のように、本来編み進めていったら通すはずの1段下のビーズにテグスを通します。
反対のテグスにビーズを2個通します。
そのまま固結びをします。この時、ビーズを結び目に巻き込まないように気をつけてください。
結んだらこのテグスはそのまま休ませておきます。
新しいテグスを1つ前の部分から重ねるように編み進めます。
画像のように本来編んでいったらテグスが交差するはずのビーズのところからテグスを出します。
ここで休ませていたテグスを編み目に合わせて5個程度通し、余ったテグスは切ります。継ぎ足したテグスを使って編み進めていきます。
3.入れ口を1周編みます。
※ポイント※
このまま直接編み目にナスカンを引っ掛けてケースの完成としてもいいのですが、使っているうちに摩擦でビーズが割れてしまったりテグスが切れてしまったりする可能性があります。
そのため今回は補強とタブの土台を作るために入れ口を1周編みます。本体の続きでも新しいテグスの継ぎ足しでもどちらでもOKです。
片方のテグスに2個ビーズを通し、新しい1個のビーズで交差させます。
続いて左右のテグスに1個ずつビーズを通し、新しい1個のビーズで交差させます。
矢印で指す本体のビーズ1個にテグスを通します。
もう一方のテグスに1個ビーズを通し、新しい1個のビーズで交差させます。以降同様に繰り返し、1周編み進めます。
最後の部分まで来ました。
それぞれのテグスにビーズを1個ずつ通し、画像のように編み始めのビーズで交差させると出来上がりです。
1周編むと入れ口が少しすぼみます。ここでアルコールケースが出し入れ可能かどうかチェックしておいてください。
4.タブを作ります。
タブの位置決めをします。
側面の中心を挟んで左右1個分の合計3個分のところにタブを作ります。
画像を参考に、テグスに余裕がある場合はそのままタブの端の部分までテグスを進め、足りない場合は継ぎ足して同じようにタブの端の部分までテグスを進めます。
ここから3列・4段編みます。
Dカンを通し、根元に編みつけて糸処理をします。詳しい編み方はアルコールケースの作り方・前編をご覧ください。
「ビーズで作るアルコールケースの作り方(前編)」
反対も同様にして作ります。
5.ボタンをつけます。
画像を参考に矢印の部分にテグスでボタンをしっかり編み付けます。編みつけたら糸処理をしておきます。
6.ボタンどめのストラップを作ります。
背面の中心を確認します。
そこから1段下がった交点(矢印のビーズ)に新しい60cmのテグスを通します。
片方のテグスは入れ口まで、もう片方のテグスは上方向に2個分だけ進めます。この時、入れ口側のテグスが長くなるようにしておきます。
入れ口側のテグスにビーズを通していきます。
ボタンを留めることができるだけの長さになったら根元となっている本体のビーズにテグスを通し、さらにもう1周テグスを通します。
最後に根元のビーズにもう一度通して引き締め、休ませていたテグスとつき合うようにテグスを移動させます。そのまま固結びをして糸処理をしたら完成です!
実際にバッグに付けてみるとこのようになります。今回もバッグの中での迷子防止に役立ちます♪
【まとめ】
前編・後編に渡ってアルコールケースをご紹介しました。
特に今回のケースは編み方はとてもシンプルなのに凝って見えるのでオススメです。
今回は丸大ビーズを使用しましたが、パールビーズを使ったり異なる編み方を混ぜて作ったりとアレンジするのも良いと思います。
必需品のアルコールケース、ぜひお気にいりの1個を作ってみてくださいね。
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