(台湾生活を送った地方都市の風景)
※こちらの記事ではイングランド・サウサンプトンに在住の「ライター:まいこ」より、過去に住んでいた台湾のハンドメイド事情、自身の活動についてご紹介しています。
【この記事を書いている人はこんな人】
ライター:まいこ
岐阜県出身。日本人夫の仕事の関係で、外国を転々としています。
台湾での生活を経て、現在イングランド・サウサンプトン在住2年目。
専門はビーズクラフトです。
作品はこちらのページでも紹介しています!
【素敵な作家さんシリーズ】のくとまるさん
目次
外国のハンドメイド情報~台湾編 Vol.3
私は台湾に住んでいるときに、日本へ向けてハンドメイドビーズアクセサリーの販売を始めました。
なぜ外国にいながら日本で売ることにしたのか?
今回は実体験をお話しながら、海外在住ならではの良かったことや苦労したことをお伝えできればと思います。
自分の作品をどこで売ろうか?
ハンドメイドアクセサリーの販売を本格的にやってみようと思ったのは、台湾生活にだいぶ慣れた頃です。
具体的に言うと、材料の調達場所を把握し、郵便物をスムーズに出せるようになり、現地語で必要最低限のコミュニケーションがとれるようになった頃でしょうか。
(恥ずかしながらまだ、商品写真の撮り方もわかっていません。)
はじめは、台湾での販売を考えました。
ところが私が住んでいたのは地方都市で、近場ではクラフトマーケットも、委託販売できるようなお店も見つけられませんでした。
語学学校の先生やクラスメートに相談してみると、「夜市か市場で売ったらどうか?」と真剣に勧めてくれました。
確かに台湾の夜市や市場では、食べ物だけでなく服飾品や雑貨も売られていますが…。
(参考写真:最寄りの夜市)
(参考写真:最寄りの市場全体像)
(参考写真:市場にある果物店)
申し訳ないけど、ちょっと雰囲気が違うような(笑)
日本で売ろう!その理由と方法
台湾での販売に活路を見いだせなかった私は、日本向けに販売しようと決めました。
自分の経験上では台湾の郵便は信用でき、郵送料も日本国内で取引する場合と比べて高すぎるということはなかったので、作品さえ良ければ買ってもらえると思ったからです。
まずは手始めに、日本のハンドメイドマーケットプレイスでの通信販売を考えました。
さまざまなサイトがありますが、私は「Creema(クリーマ)」を選びました。
決め手になったのは、「海外からの出店が可能」であると明記されていたことと、サイトと自分の作品とが合うかどうかでした。
※今年からCreemaで台湾・香港向けの中国語版サイトが公表されましたが、私が台湾にいる間はまだありませんでした。
海外から日本へ通販する場合のメリット・デメリット
デメリットは、やはり国内での取引以上に配送への不安要素が多いことだと思います。
どんなに急いでもお届けまでに余分に日数がかかりますし、配送料も多少高くなります。
外国の郵便事情(信用できるか、破損せず無事に届くかなど)を心配される方も少なくないでしょう。
作品の魅力とデメリットを天秤にかけて、購入するかどうかの判断がなされるわけですから、海を越えてでも手に入れたい!と思えるほど作品に魅力がないと商業的に成功するのは難しいかもしれません。
正直に言いますと、私の作品の売り上げは毎月1つくらいでした。けれども、海外からの発送にも関わらずご注文いただけたときは、「自分の作品を選んでくれたんだ…!」と喜びと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
また、通販を開始することによって、予期せぬ良いことがありました。
ショップページを見てくれた友人・知人がフルオーダーやセミオーダーの依頼をしてくれるようになったのです。
ショップページが見本のような役割をしてくれたのでしょう。とても嬉しかったです。
海外から日本へ委託する場合のメリット・デメリット
通販に加え、日本で委託販売ができたら良いなと考えました。
店舗でもレンタルショーケースでも「国内遠方からの納品は可能だが、海外からは不可」というところが多くて苦戦しましたが、運よく「海外からでも大丈夫ですよ」と言ってくださる雑貨屋さんに巡り合うことができました。
海外からの委託販売の最大のデメリットは、直接店舗へ伺えないことでしょう。
お店の雰囲気・他の出店者の作品・価格帯・客層・実際に購入くださるお客様の様子がわかりにくいので、販売戦略が立てにくかったです。
修理や在庫調整・値段の変更などを直接できないことも歯がゆかったです。
また、スタッフさんとのコミュニケーションはメールやSNSが頼りです。顔を見て話せない方と信頼関係を築くのは、簡単なことではありません。
私の場合は2社とお付き合いさせていただきました。
1社は売り上げも好調で、信頼できるスタッフさんと良い関係を保つことができました。
もう1社とは思っていたような取引ができず、残念な結果に終わりました。
海外から日本へ向けて販売してみたい方へ
海外在住ながら日本のハンドメイド界で成功するには、国内での販売以上に宣伝やビジネス戦略が必要となるでしょう。
しかしながら、”海外在住”は大きな個性にもなりえます。
外国の技法やデザインを取り入れる、現地の材料をこだわって使うなどなど、他にはない魅力が作れると思います。
また、お客様や委託先の方と直接会えない分、細やかなコミュニケーションが大切になってきます。
日本との時差にも気を付けながら、密にやり取りをしていきたいですね。
海外在住でハンドメイド販売に興味がある方、生活に影響が出ない程度から挑戦してみてはいかがでしょうか?苦労も多いですが、きっと経験値も大きいと思いますよ
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3. 【世界のハンドメイド事情】海外でハンドメイドの作品を売ってみたい~イギリス・イングランド・サウサンプトン編 Vol.3
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