ビーズステッチに挑戦しよう!ブリックステッチの編み方・作り方【ハンドメイド基礎知識】

ビーズステッチはビーズをビーズ針とビーズステッチ専用の糸を使って編む技法のひとつです。
編み機を使わずに編むことから「オフルーム」とも呼ばれます。

ビーズステッチに関する詳しい情報はこちらに記載されていますので併せてご覧ください。

ビーズステッチとは、種類、選び方やコツ・レシピについて

数ある編み方の中から今回はブリックステッチを使って作るイヤリングをご紹介します。



◆用意するもの

ビーズ針
針の太さを号数で表し、数字が大きくなるほど針は細くなります。

また長さでは短針と長針の2種類があります。

まずは10〜12号の長針があれば良いと思います。(写真は12号の長針と短針)
縫い針や刺繍針はビーズ穴を何度も通れない場合があるのでビーズステッチにはビーズ針を準備してください。

なお、ビーズ針は「針」なので先が尖っています。
指を刺すと血が出るので取り扱いには十分注意してくださいね。

ビーズ
ビーズステッチではシードビーズという小さなガラス製のビーズを主に使います。
中でもデリカビーズ(MIYUKI社製)は形が均一で穴も大きいため、ビーズステッチに適しています。

色も質感も様々で約1000色と種類豊富です。

・ビーズステッチ専用糸
ナイロン100%の糸が多く、各社より様々な種類のものが発売されており名称も様々です。今回はSONOのビーディングスレッドを使用しました。

・はさみ

◆あると便利なもの

・ビーズマット
ビーズマットの上で作業をすると針でビーズを拾いやすくなります。また、ビーズの転がり防止にもなります。
板フェルトでも代用は出来ますがビーズマットほどの効果は期待できないので、できれば準備しておくといいと思います。

作りはじめる前の下準備

糸巻きから糸を120cmくらい切り出します。糸は写真のように巻きグセがついています。
このままでは作業しづらいのでクセを取ってから使いましょう。

クセの取り方は20cmくらいの間隔で糸を持ち、左右に引っ張ります。
すると巻きグセが取れて糸がまっすぐになります。
これを繰り返して全体のクセを取ってから針に糸を通します。

◆作り方

今回は下から9段目(写真の矢印の部分)から作り始め、そこを中心に上半分と下半分に分けて編んでいきます。

作り方の中では便宜上、白のビーズをA、青のビーズをB、水色のビーズをCとして表記します。

1.9段目を作っていきます。

最初の段は「ラダーステッチ」という技法で作ります。

針にAとBのビーズを拾い(【1】)、糸端を40cm残した位置で再びA→Bの順に針を通します。(【2】、【3】)

続いて新しくAを拾い、一つ前のBに通した(【4】)のち再び先ほど拾ったAに通します。(【5】)

これを繰り返して9段目を編んでいきます。

9段目:A→B→A→C→B→C→A→B→A

【ポイント】

ラダーステッチは写真のように緩みやすいのでしっかり親指と人差し指で押さえながら編んでくださいね。

2.10段目を編んでいきます。

ここからがブリックステッチとなります。

10段目の最初は増やし目なので、針にAとBのビーズを拾ったら9段目で最後に編んだ糸の部分に針を入れます。

(【6】)そのあとBのビーズに針を通します。(【8】)これで増やし目ができました。(【9】)

その後はビーズをひとつずつ拾って同じように編んでいきます。(【10】、【11】)この段まで糸が緩みやすいのでしっかり指で押さえて編んでくださいね。

最後のAは編み終わりの増やし目となるので、ひとつ前のBで入れた糸と同じ部分に針を入れてブリックステッチをします。(【12】、【13】)

10段目:A→B→A→C→B→B→C→A→B→A

3. 11段目を編みます。

11段目からは編み入れるビーズが2個ずつになります。

そして最初は減らし目となっているのでA×2、B×2の計4個を針で拾い、2番の糸に針を入れます。(【14】)その後A×2→B×2、さらにもう一度A×2に通します。これで減らし目ができました。(【15】〜【18】)

できた目が多少歪んでていても、その次のブリックステッチで整うので大丈夫です。

その後も同様に2個ずつ編み入れていきます。

11段目:A2→B2→A2→C2→B2→C2→A2→B2→A2

4. 12段目〜17段目を編んでいきます。

12段目以降も同じように減らし目をしながら編んでいきます。

12段目:A2→B2→A2→C2→C2→A2→B2→A2

13段目:A2→B2→A2→C2→A2→B2→A2

14段目:A2→B2→A2→A2→B2→A2

15段目:A2→B2→A2→B2→A2

16段目:A2→B2→B2→A2

17段目:A2→B2→A2

【もし編んでいる途中で糸が足りなくなったら…】

編んでいる途中で糸が短くなって編みにくくなった場合(残り20cm程度)は糸を継ぎ足します。

足りなくなった糸から針を外して糸を休めておきます。そして新しい糸に針を通し、足りなくなった部分から少し離れた場所に針を入れます。

そのあと編んだビーズをあちこち通って足りなくなった部分から針を出します。その時に針についた糸を引っ張ってみて抜けなければOKです。

そのまま編み進めてください。2、3段ほど編んだら、もしくは全て編み終えたら休めておいた糸に針を通して糸始末をします。

5. 18段目と19段目を編みます。

Aのビーズを5個(18段目の4個と19段目の1個の計5個)拾い、減らし目のブリックステッチをします。18段目のビーズを1周させるときには19段目とのビーズには針を通しません。(【19】〜【22】)

その後19段目と18段目の右側のビーズに針を通し引き締めます。(【23】、【24】)

6.糸処理をします。

編んだビーズの中をあちこち通りながら、時には回転しながら編み戻って糸を切ります。

7. 8段目から下を編みます。

最初に休ませておいた糸に針を通し、同様に減らし目で編んでいきます。

8段目:A→B→A→C→C→A→B→A

7段目:A→B→A→C→A→B→A

6段目:A→B→A→A→B→A

5段目:A→B→A→B→A

4段目:A→B→B→A

3段目:A→B→A

2段目:A→A

8. 1段目を編みます。

1段目になるAのビーズを1個拾い、2段目の糸が出ているAに編み戻します。(【25】)そのまま隣のAに針を進めて(【26】)再度1段目のAに針を入れます。(【27】)また2段目のAに編み戻ると1段目の完成です。(【28】)

9.糸処理をします。

工程6と同じように編んだビーズの中をあちこち通りながら、時には回転しながら編み戻って糸を切ります。

10.同様にして同じものをもうひとつ作ります。

11.イヤリング(ピアス)にまとめます。

◆準備するもの

・作ったモチーフ2個

・イヤリング(ピアス)金具

・Cカン…ビーズの穴に通すので細めのものがおすすめです。今回は0.55×3.5×2.5mmのCカンを使いました。

・指カン…なければ平やっとこを2本準備してください。

・平やっとこ

モチーフの19段目のAとイヤリング(ピアス)金具をCカンでつなぐと完成です!

選ぶカラーで様々な雰囲気の仕上がりが可能です。
季節やイベントごとにイメージした色で作るのも素敵ですよね!

写真は全て3色で作っていますが、もっと色の数を増やしてみたり逆に減らしてみたりしてお気に入りのひとつを作ってみてくださいね!

◆使ったもの(参考)

(参考:紗や工房 ap001004)

Cカン(約4mm×5mm)約100個セット

(参考:紗や工房 ap008124)

平板付きイヤリングパーツ(約14mm・皿約4.3mm)5ペア(10ヶ)

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