目次
このページではプラスチックスナップボタンの使い方や種類、プラスチックスナップボタンを使った作品などを紹介しています。
1. スナップボタンとは
スナップボタンとはボタンの種類のひとつで、ボタンホールを必要としません。
凹凸で2個セットで一組のボタンのことで、押し合わせて留めるタイプのボタンのことです。
留める際にパチン!と音がすることから「パチンと鳴らす」という意味の英語(Snap)を用い、スナップと名付けられたと言われています。
主にアウターなどの左右の生地に使われています。
バックやお洋服など、色んな所でお役立ちのなじみのある材料ですね。
2. スナップボタンの種類
スナップボタンにもさまざまなものがあります。
素材や色や大きさもいろいろとあります。
トップ形状も丸だけではなく、星形やハート形、柄付きもあります。
・金属製(打ちつけタイプ)
・プラスチック製(打ちつけタイプ)
・金属製(縫いつけタイプ)
・プラスチック製(縫いつけタイプ)
・テープタイプ(縫いつけタイプ)
大人用にはよく金属製が使われています。
アウターなどの衣類でよく見ることができます。
一方、プラスチック製やシートタイプは肌の弱い子供用や介護用のものに多く見られます。
軽くてサビないので幅広い用途に使われてます。
そして金属アレルギーの方でも安心して使えます。
色々なタイプのスナップボタンがあるので、使用する箇所や用途で使い分けることができます。
こちらの記事では、プラスチックスナップボタン(以下プラスナップと表記します)の使い方に特化してお伝えします!
3. プラスナップの使い方
スナップボタンは1組が表面に見えるヘッド、凹部品のバネ、凸部品のゲンコ、裏面にくるホソという4個の部品で構成されています。
▲金属タイプのバネホックというタイプ
ヘッドとバネで1対、ゲンコとホソで1対となります。
プラスナップの場合もヘッドとホソは同じものとなりますが、金属製と同じく4個の部品が必要です。
プラスナップをつけるにはプライヤーと呼ばれる専用のハンディプレス機具が必要です。
中には専用機具が不要な手でつけるだけのプラスナップもあります。
付ける際には専用機具の要、不要を確かめる必要があるので、購入する際は気を付けましょう。
早速、材料が少なくて簡単にできるお名前タグを作ってみましょう!
1.
材料を用意する。
・綾テープやバイアステープ
・プラスナップ1組(部品は4個です)
・プライヤー
・目打ち(キリ)
2.
綾テープにプラスナップボタンを付ける位置にしるしをつける。
3.
ここで、目打ちの登場!目打ちやキリを使ってあらかじめ穴をあけましょう。
【Point!】ヘッドがささるくらいの穴の大きさが必要です。
4.
あけた穴の部分にヘッドをさす。
5.
ゲンコ(凸部品)を乗せる。
【Point!】生地がとっても薄い場合などはゲンコ(凸部分)の先端を少しニッパーやハサミなどでカットするときっちりとはまります。
6.
プライヤーの上に乗せる。
【Point!】ヘッド部分が下になります。
7.
ハンドルをぎゅっと握って、かしめます。
8.
片一方のできあがりです。
9.
続いてもう一方も2~4まで同じ作業をします。
しるしつけ → 目打ちにて穴あけ → ヘッドをさす
次はバネ(凹部品)を乗せます。
10.
プライヤーの上に乗せて、かしめます。
11.
パチンと合わせて、お名前タグの完成です!
何度か付けたりはずしてみてスナップが生地から取れなかったり、パチッという音がしてきちんとかみあっていれば成功です。
名前を書いたりして、自分だけのオリジナルができあがり。
端のほつれが心配な場合は、ほつれ止めやボンドをぬっておくといいです。
厚みが均一の場所に取り付けるようにしてください。
生地が厚かったりすると、ヘッド部分のツメの長さが足りずに取り付けることができません。
取り付け可能な生地の厚みはおおよそ以下の通りです。
・10mm(9mm) 約0.8mmまで
・12mm(13mm) 約1.5mmまで
取り付ける際に使用するプラスナップの種類やメーカーによって多少の違いがありますのでご注意ください。
生地の厚みが足りない場合は、スナップパッキンという部品もあります。
ちなみに、金属のスナップボタンを取り付けたい場合・・・
こちらもプライヤーまたはうち具が必要となります。
取り付け方はプラスナップとほぼ同様です。
取り付けたスナップボタンをはずしたい場合
スナップボタンは一度取り付けるとトップのツメの部分がつぶれるため、再利用はできません。
それに一度利用したパーツは外れの原因ともなります。
取り付けに失敗した場合は、新しいスナップボタンと交換となります。
↑生地が厚すぎてツメの長さが不十分だった場合は、このように取り付かず失敗となります。
スナップボタンを取り外してみよう!
ゲンコ(凸部品)、バネ(凹部品)のいずれの場合も作業は同じです。
生地と部品の間にマイナスドライバーをさしこみます。
テコの原理を使い、1周さしこんでいきます。
そうすれば取り外すことができます。
間の紙は生地を傷めないために使用しています。
なくても構いません。
または、ペンチなどで部品をはさみ取り外します。
4.プラスナップはこんな風にも使えます!
1.
タオルをひっかけるひも
2.
鍵をつけておく
3.
誰のかわかりにくくなるペットボトルのしるしとして。
5.プラスナップの代用品は?
プラスチックスナップボタンの代わりとして、マジックテープがあります。
ビリビリとはがして使う、またなじみのある材料ですね。
マジックテープは面ファスナー、ベルクロという名前でも呼ばれています。
種類も縫いつけタイプとアイロン接着タイプがありますが、強度を考えると縫い付けた方が安心です。
マジックテープにもくっつき加減がソフトなものとハードなものがあります。
どのように使いたいかで選ぶといいでしょう。
ただスナップボタンと比べると場所をとりますし、縫い目がでてきます。
コンパクトに使いたい場合には不向きです。
コンパクトに使いたい場合は、スナップボタンの種類でもお伝えした縫いつけタイプの方が適しています。
以上、プラスナップについてでした!
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