バッグの中での迷子防止に!「ビーズで作るアルコールケースの作り方(前編)」



生活必需品!バッグの中での迷子防止に!「ビーズで作るアルコールケースの作り方(前編)」

以前に比べて手を洗い、消毒するためにハンカチやウェットティッシュと共に小さな携帯用アルコールを持ち歩くことが増えたのではないかと思います。

小さなパッケージで持ち歩きやすい反面、いざ使いたい時には他の荷物に紛れてバッグの中で見つからない!という経験はないでしょうか?

そこで今回はバッグの中でアルコールケースが迷子にならないケースの作り方をご紹介します。

作り方は最も簡単な編み方である8の字編みのみで作れます。

〇基本のアルコールケースの作り方

用意するもの~材料~

・ビーズ

今回は丸大ビースを大量に使用します。もちろん丸小ビーズでもOKです。

丸小はビーズが小さい分編む回数がとても増えるので大変ですが、丸大で作るよりも細かく模様を入れることやサイズの微調整ができるのでより繊細な作品に仕上げたいと思う場合にはおすすめです。

・テグス

2号テグスを使いました。

・持ち手

Dカン付きの持ち手が100円ショップ(セリア)で販売されています。こちらを使うと手軽です。

・ボタン

ケースの抜け落ち防止に使います。足つきでも足なしでもどちらでもOKです。

・アルコールケース

普段ご自身がよく使っているアルコールケースをご用意ください。今回は手ピカジェルを用意しました。

作る前の準備

作り始める前にテグスの巻きグセを取っておきます。

巻きグセの取り方は蒸気を当てる方法と吊るしておく方法の2種類があります。

詳しいやり方はこちらの記事の中程を参考にしてください。

※ポイント
1度に使用するテグスは1m〜1.2m位が編みやすくおすすめです。

1mくらいでこまめにテグスを継ぎ足した方が万が一テグスが切れてしまった時に散らばるビーズが少なくて済むというリスク管理にもなります。

作り方

1.底面を作ります。

テグスに3個ビーズを通し、新しい1個を使ってテグスを交差させます。

この時、テグスの両端を揃えてビーズを引くと編んだ部分がテグスの中央に配置されるのでそのようにしてください。

最初の部分が編めました。

次に左右のテグスそれぞれに1個ずつビーズを通し、新しい1個で交差させます。

これで2個目が編めました。 このように1つの四角を作るのに必要なビーズは4個分となります。

この後も「1つの四角は4個」を忘れないように編み進めていきます。

3個目以降もこの作業を何度か繰り返します。

ある程度編んだら底面の長さを決めていきます。

ケースの底に当ててみてぴったり(画像上・10回分)か1個分(画像下。11回分)多く作ります。

ゆったりしたケースを作りたい場合や使うビーズがプラスチックビーズのような厚みのあるビーズの場合、ケースの中央部にふくらみがある場合などは1個分多くします。

今回はゆったりしたケースにするために1個分多い11回にすることにします。

段を立ち上げるために最後の部分を一旦解き、片方のテグスに2個、もう片方のテグスに1個ビーズを通します。

新しい1個で交差すると1段目の完成です。

※重要※
ここで編み間違いがないかを確認します。

ビーズを多く通していたり、反対に少なく通してしまっていたりしていないか1段編むごとにチェックしてください。と、言うのも今回は編み間違えてしまうと途中の修復がききません。

編み進めている途中で編み間違いに気づくとその部分まで解いてやり直す以外の方法はありません。(多い場合は荒業でビーズを割る方法もありますが、少ない場合はどうしようもありません。)

なので、必ず1段編んだら間違いがないかチェックしましょう!

〇2段目を編みます。

画像上のように左にのびるテグスにビーズを2個通して新しい1個で交差させます。

これで最初が編めました。

以降は1段目を拾いながら編んでいきます。

画像の下に向かってのびているテグスを矢印が指している1段目のビーズに通します。

もう片方のテグスにビーズを1個通し、新しい1個で交差させます。

これで2個目が編めました。

この後も同様にして2段目の最後から2つ目まで編んでいきます。

最後から2つ目までが編めました。

最後の部分は3段目につながるようにテグスの出方を変えます。

下にのびるテグスで1段目の最後を拾います。

そのままテグスに1個ビーズを通し、新しい1個で交差させます。

これで2段目の完成です。

3段目以降も2段目と同様に1段下を拾いながら編み進めていきます。

6段目まで編みました。

ここでアルコールケースの底面のサイズと比較します。

今回はこれでちょうど良さそうです。

大きければほどいて減らし、小さければ編み足して調整してください。
これで底面が完成です。

【もしテグスが足りなくなったら】

テグスが残り10cmくらいになったら一度糸処理をします。

まず「新しい1個で交差する」代わりに必要数ビーズを全て(ここでは2個)通したらそのままテグスを固結びします。(1つの四角は4個!)

この時、結び目にビーズを巻き込まないように注意してください。

結んだらテグスの方向に沿って結び目の隣のビーズに片方のテグスを通し戻します。

ここでテグスの片方を軽く引っ張って結び目をビーズの中に隠します。

編んでいるテグスの流れに沿って5個位通し戻したら余分なテグスを切ります。
(ここまでが通常の糸処理)

新しいテグスを準備し、「糸処理をせずに編んでいたらテグスが出る場所」にテグスを通します。(画像の矢印が指しているビーズ)

あとはそのまま続けて編み進めます。

これで新しいテグスを継ぎ足すことができました。

2.側面を編んでいきます。

側面も1つ下の段のビーズを拾いながら編んでいきます。
今回はわかりやすいようにビーズの色を変えています。

片方のテグスに2個ビーズを通し、新しい1個で交差させます。

すぐ隣の底面のビースを1個拾います。

もう片方のテグスにビーズを1個通して新しい1個で交差させます。

この後も同様にして底面のビーズを拾いながら四辺の最後まで編みます。

四辺目の最後にきました。

ここではこの段の最初に編んだ部分と連結して側面の2段目につながる編み方をします。

底面と矢印で指すこの段の最初に編んだ部分のビーズを1個拾います。

新しい1個で交差させると最初の部分と繋がって側面の1段目ができました。

ここでアルコールケースを置いてサイズの確認と編み間違いがないかのチェックをします。

問題なければ次の段に進みます。

〇2段目以降を編みます。

片方のテグスに2個ビーズを通し、新しい1個で交差させます。

1段目のビーズを1個拾い、もう片方のテグスに1個ビースを通して新しい1個で交差させます。

以降、同様の手順で2段目、3段目…と必要な段数をひたすら編んでいきます。

必要段数編めました。

今回は17段分編み、途中で色を変えて太めのストライプにしました。
本体が編めたら糸処理をしておきます。

3.Dカンを通すタブを作ります。

Dカンを当て、サイズをみます。

今回は3列分の太さがちょうど良さそうです。

(2列でも良さそうに見えたので試しに2列で作ってみましたが、なんとなく頼りない感じだったので今回は3列にしました。)

続いて位置決めをします。

今回、短辺は7列分だったので左右の2列分を外した3列分がタブの位置となります。

そこから入れ口に向かって列がずれないように位置を確認します。

位置が決まりましたらそのまま編んでいきます。

タブの編み始めとなる部分の2段下のビーズに約60cmの新しいテグスを通します。

ここから入れ口に向かってテグスの流れに沿ってテグスを移動させます。

そのまま3列分編みます。

数段編んだら(ここでは4段)Dカンを通してサイズをみます。

Dカンを通したままタブを内側に折り曲げます。

今回はぴったりすぎたのでもう1段足すことにしました。

必要数編めたら本体と結合します。

矢印で指している3個を拾いながら編んでいきます。

テグスにビーズを1個通し、本体のビーズ1個を拾います。

ねじれに気をつけながら新しい1個で交差させます。

次に本体側とタブ側のビーズを1個ずつ拾って新しい1個で交差させます。

最後はタブ側のビーズを拾ったらそのまま新しくビーズを1個通し、本体側のビーズを拾います。

そのまま固結びをします。

テグスの流れに沿って本体までテグスを移動させます。

テグスが向かい合うように調節しながらテグスを進めてもう一度固結びをして糸処理をしたらタブの出来上がりです。

もう片方も同様の作り方で作ります。

4.ボタンをつけます。

ボタンを当てて位置を決めたらテグスでしっかりと編み留めます。

しっかり留めつけられればどのように編んでいただいてもOKです。

5.ボタンをとめるストラップを付けます。

長辺の真ん中を確認します。

取り付け位置の3段下に約50cmの新しいテグスを通します。

タブの時と同様に入れ口に向かってテグスを移動させます。

このとき、片方のテグスは一番上まで、もう片方のテグスは2段目までにします。2段目までのテグスは15cmくらい残しておきます。

長い方のテグスにビーズを通していきます。

無理なくボタンにかけられるようになったら矢印で指しているビーズを通ってもう1周させます。

休ませていた短いテグスの隣までテグスを進めて糸処理をしたらケースの出来上がりです!

バッグの持ち手やリュックにつけたりして手洗い後にバッグをゴソゴソ…というプチストレスから解放されてください!

【まとめ】

いかがでしたでしょうか?

8の字編みはビーズ編みで最も基本の編み方ですが、それを続けると今回のような大物を作ることが可能です。

大きい分、かなり根気のいる作業になりますが、ぜひ1つずつコツコツと編んでみてくださいね!

次回は同じ8の字編みでもちょっとアレンジして編み目模様のアルコールケースをご紹介いたします。
お楽しみに~♪

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