【アトリエ訪問】横浜市 童画家+雑貨クリエイターTOMYさん~憧れの作家様のアトリエに訪問!

<紗や工房 アトリエ訪問>
憧れの作家様のアトリエに訪問します!
製作現場にお邪魔して、実際に見て触れさせていただくことで、素敵な作品が生み出される秘密を探ります!

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「一生やり続けていたいこと」ではなく「一生やり続けられること」を考えたとき、それが「絵を描くこと」だったんだよね。

「あははは~~」と悩みも吹っ飛ぶような明るい笑い声が印象的なTOMYさん。
彼女の作品の中に飛び込んだようなメルヘンなアトリエでお話しを伺いました。

人生一度は、「わたしはこの先何がやりたいんだろう?」って考える時期がやってきますよね。
「じゃあそのやりたいことのために何をしなければいけない?」「今の自分には何が足りない?」って肩を張ってしまいがちになることも。

そんな時に「一生やり続けていたいこと」ではなく「一生やり続けられること」を考えてみる。
もっともっと素直に単純に、自分の日常から切り離せない”好き”に向き合ってみる。

簡単なようで難しい決断。
でもそれが、現在の自然体でクリエイティブなTOMYさんを作っているんだと実感しました。

インタビュー中も絶えないTOMYさんの笑い声に、わたしも少し背中を押された気がします。

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毎年作っているというリース。公園から拾ってきた木の実や、ワインのコルク栓、お友達からもらったプレゼントのリボン、以前のリースを組み替え、、そんな日常にあるものたちで製作されているそうです。
IMG_5214鉛筆、パステル、コピックマーカー・・・etc 最近は、絵本の製作に力を注ぎたいとTOMYさん。

<アトリエの住人- TOMY>

横浜市在住。童画家+雑貨作家【Tomy】
自宅アトリエを拠点に自らの童画、Vintageやレトロな生地でリメイク、オリジナル雑貨の製作販売、ワークショップの運営。また、作家グループ【たまてばこ】を主宰。Handmade作家の紹介、イベント参加、企画運営をしています。

イラストも描くし、アクセサリーも作る、お洋服やバッグ、マフラーなどのファッションのリメイクまでさまざま。
作るものはバラバラでもすべての作品にTOMYさんの世界観が盛り込まれています。

石ころや木の実、着なくなった服の一部や、小さな小さな端切れ、取れたボタン・・・とにかく、すべてが宝物!
わたしならうっかり捨ててしまうような廃材でもTOMYさんにかかれば、たちまち個性に名を変えてすっかり可愛らしくリメイクされてしまいます。

第1回は、作品作りの土台を培った子どもの頃の思い出
第2回は、クリエイターへの転機、人との出会いについて伺いました。

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イベントなどで販売しているポストカード。優しい水彩の風合いやオリジナルの世界観が人気です。

ハンドメイドを始めたきっかけ

― 子どもの頃から日常の中にハンドメイドが溢れていました。

TOMYさん:
「3、4歳の時にはすでに、絵を描いたり手を動かすことが好きだったかな。

近所に住む2つ上の男の子がすごく器用で、よく一緒に粘土遊びをしていたんだけど、
その子がわたしの作りたいものを形にするのがすごく上手で「こんな風になりたい!」と初めて思ったのがきっかけですね。

そのあと練習するためにすんごい粘土やりました(笑)」
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イラストをもとにしたデザインが可愛いプラ版アクセサリー。

― 裏の白い広告が自由帳。

TOMYさん:
「家では、父が時々花を活けたりしていたのと
祖母からはお手玉、母からは鎖編みを教えてもらったのが楽しかった。

家族とのコミュニケーションを大事にする母親だったので、
毎週家族新聞を描いてトイレに掲示していました。
わたしがテストで100点を取りました!なんて記事もあって(笑)

また、裏の白い広告を集めてホッチキスで留めた母オリジナルの自由帳を作ってくれていたのもよく覚えています。」

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アトリエの一画。壁につけた缶詰の空き缶は、小物入れになっています。

実は、わたし(※記者)の家にも「トイレ新聞」ならぬ「トイレノート」がありました。
自由帳の代わりに与えられていたのは・・・裏の白い広告の紙。

わたし(※記者)とTOMYさんの家庭に2つも共通点を見つけてしまい、
特に裏の白い広告でできた自由帳については、二人とも話が尽きません。

「広告の紙って表面がツルツルのものとザラザラのものがあるんだよね!」
「ツルツルだとサインペンには向いてるけど、鉛筆は色が出ないんですよね!」
「広告の裏に限って名作ができちゃったりして!」「そうそう!」

これだけでインタビューが終わりそうなくらい盛り上がってしまったので
「子どもながらに、広告の紙を通して画材の勉強を自然としていたんだね~」と急にまじめに話を締めくくりました(笑)

子どもの頃の一番の思い出

― 1番の思い出は、父と絵を描いたことかな。
父の描く絵がすごく好きだったんです。

TOMYさん:
「父は忙しくてなかなか話もできなかったから、逆に一緒に絵を描いたことくらしか思い出がないくらい。

母の田舎がものすごい山奥で、夏休みになるとそこを訪れて父と田園風景を写生していました。
わたしは父の絵が大好きだったんですが、父は絵に厳しくて・・・結構ぼろくそに言わましたよ・・・(笑)
でも辛いんだけど、父の絵見たさに一緒に絵を描いていましたね。」

想像力豊かなTOMYさんは、風景をデッサンをしていても
「この電柱いらないな~、あそこに赤い屋根の家があったらかわいいな~」なんてアレンジしてしまうんだそう。
すると必ず「デタラメ描いたらあかん!それをデッサンとは言わん。」とお父様からきつーいお叱りが。

ご家族の思い出を話されるTOMYさんからは、とても暖かいものが感じられて
作品に溢れる自由さやユニークさの原点に触れた気がしました。

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水彩画の作品。原画と印刷物では少し色合いが変わることがネックですが、TOMYさんは逆にその違いを楽しんでいるそう。

オーダーメードde王子さま!?

TOMYさん:
「今の感じの絵を描くようになったのは、中学校、高校生の頃かな。

よく友達に「かっこいい男の子を描いて!」と言われてました。(笑)
「目が大きくて~」「背が高くて~」と一人一人の憧れの王子さまの要望を聞いて、それぞれの王子様を描いてあげてましたね。」

現在は、イラストの製作は主にオーダーメイドで受けているというTOMYさん。
何気ない経験の中で、相手が描いて欲しいものを拾う感性を培っていたのかもしれないですね。
わたしの王子さまもオーダーしちゃおうかな・・・

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お気に入りのペンは、ぺんてるのハイブリッド。色々試したけどこれに勝つのはない!と大絶賛です。

次回、お花屋さんのお仕事をしていたTOMYさん。
ついに決断の時を迎えます。

第2回は、クリエイターへの転機、人との出会いについて伺います

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