今回はハンドメイドアクセサリーのレジンでの製作に使うシリコンモールドについて、その種類や用途、使い方等をご紹介します。
目次
1. シリコンモールドとは
シリコンでできたモールド(型枠)のことです。
シリコンとはシリコン樹脂のゴム状のもので、「シリコンゴム」や「ケイ素ゴム」とも呼ばれます。
耐熱・耐水・耐薬品性に優れていることから、UVレジンでよく使われます。
1つの型で1つ作れる単体タイプのモールドと1つの型で複数作れる複数タイプのモールドがあります。
2. シリコンモールドの種類
アルファベット型
イニシャルや好きな英単語などを並べて、オリジナルアクセサリーが作れます。
ロボット型
アクセサリーやインテリアなどの小物としても使える、印象抜群なキャラクターアイテムです。
ダイヤ型
立体感があるので重厚感が増し、レジンの光沢がよく似合います。
今回ご紹介したのはほんの一部ですが、色々な素材の形があります。
厚み・大きさ・価格・丈夫さ・安定さも様々なので、ご自身がどのような用途で使いたいかによって、モールドを選ぶのが大切です。
3. シリコンモールドの使い方(基本)
・モールドとUVレジン液、UVランプを用意しましょう。
レジン液はハードタイプ・ソフトタイプと出来上がりが異なります。
染色されているものもありますので、お好みのものを選んでください。
・レジン液をモールドに流し込む
あふれないようにゆっくりと量を調節しながら入れていきます。
モールドに深みがあるものは一気に流し込むと未硬化の原因になりますので、回数を分けて層にします。
また、ラメやホログラムなどを混ぜ込みたい場合は量を少なめにし、この後混ぜやすくしていきます。
・ラメやホログラムなどの装飾をする
装飾品を入れたら、モールド内のレジン液と混ぜ合わせていきます。
爪楊枝のように細く、先端が尖ったものが便利です。
その時、モールドの隅の方までレジン液を行き渡らせ、平らにならしていきましょう。
また、混ぜ合わせることで液内に気泡がたまりやすくなるので、つまようじの先などで気泡を刺し、空気を取り除いていきます。
・ 硬化させる
最後にUVランプのスイッチを入れたら、硬化するのを待つだけです。
とても簡単な行程で自分だけのオリジナル品ができあがります。
作ったものをアクセサリー素材にする場合は、ピンバイスで穴を開けます。
割れたり、欠けたりしないように気をつけて、必要最低限の穴を開けていってください。
その後、ヒートンや丸カンを付けたら、オリジナルチャームとして使えます。
また、シリコンモールドを使った後は必ずきれいにしましょう。
ラメや着色料などが残ると次の作品にも影響が出てしまう可能性があるのでご注意ください。
4. シリコンモールドはこんな風にも使えます!
逆説的な説明となってしまいますが
食用として販売されているシリコンモールドでレジンの型を取ることができます。
・お菓子づくりの型
チョコレートやマドレーヌやパン作りなどにも使えます。
耐熱性に優れているので、オーブン調理でも安心です。
サンプル作りやデコパーツ作りなどにも非常に向いています。
製菓用品を扱っているお店にもシリコンモールドは置いてあり、種類も様々です。
その中からレジン作品に合う形を探してもいいですね。
・ 製氷型
また、食用として販売されているモールドは
冷却性にも優れているので製氷材としても使えます。
お水を張って、冷凍庫で固めるだけです。
柔らかく、出来上がった氷を取り出すのも簡単です。
ホームパーティーやお子様がいらっしゃるご家庭にはぴったりです。
どちらも食用で販売されているシリコンモールドをレジン型をとる方法として使えますね。
ただし、一度レジン液を注いだモールドは不純物が残っている可能性があり、大変危険ですのでご遠慮ください。
5. シリコンモールドの代用品
レジンの型はシリコン製でなくても代用できます。
・ クッキーの型(金属製)
レジンと型がくっつかないように内側にセロテープを貼ります。
底面はラップやビニール袋シワにならないように止め、レジン液が流れないように密閉します。
硬化したレジンが取り出しやすいように、食用油やワセリンなどの潤滑油を塗っておくのも良いでしょう。
あとは基本のモールドの使い方と同様です。
・ お弁当用のミニボトル
ボトルにレジンを流し込んだら、基本の使い方同様に硬化していきます。
口が小さいものは入れづらいので、あらかじめ注ぎ口を広げておくと楽です。
液を流し込んだ後、ボトル底面をトントンと打ち付けると気泡が抜けていきます。
取り出す時はハサミやカッターなどで開いてください。
・ おゆまる
おゆまるとは樹脂粘土のことです。
お湯を注いで柔らかくし、好みの形状が作れます。
お気に入りの形のシリコン型が売られていない時は自分自身で手作りしてみるのも良いかもしれません。
また、フレームパーツなどで型抜きして使う方法もあります。
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