最近にわかに注目をあつめているディップアート。
薄い膜が繊細なアクセサリー作りのポイントとなってくれる覚えておきたいテクニックです。
マニキュアとワイヤーを使ってお手軽に始められる方法もありますが、今回はディップ液をつかった基本的な方法をご紹介します。
それでは大注目のディップアート(アメリカンフラワー)の作り方、やり方やコツ・レシピについて見ていきましょう。
目次
1 ・ディップアート(アメリカンフラワー) とは
ディップアート(アメリカンフラワー) は40年以上前にアメリカで誕生したワイヤーとディップ液(合成樹脂液)を使用したアートフラワーのことです。
透明感のある、まるでガラス細工の様な緻密で繊細な色合いが特徴的で、花のモチーフが多いこと、アメリカ生まれの芸術であることからアメリカンフラワーという名前が日本で付きました。
手芸愛好者にもディップアートの熱烈なファンがおり、その魅力は日本全国に伝わっています。
昭和48年 に誕生したトウペディップアート協会では全国に認定教室500ヶ所、指導者会員1,200名、一般会員15,000名を越える会員 がおり、各地で講演会や展示会イベントなども行っており、アート業界でも年々その注目度は高まっています。
今回はそのディップアートの魅力を伝える簡単な紹介記事を書かせていただきます。
2 ・ディップ液の種類
ディップ液とはワイヤーで作った型に膜を作る合成樹脂液です。
シャボン玉を作る様な要領で、液体の表面張力を利用するものというと分かりやすいかもしれません。
ディップ液にはまず絵の具の様に色の種類が多数あり、その数なんと28種類。
もちろんそれぞれの色を混ぜたり、クリアカラーで薄めてパステルカラーにしたりなど、色の組み合わせ次第では無限の可能性を秘めています。
色の種類が豊富なので、ディップアートは色鮮やかな花のモチーフが多いということも頷けますね。
3 ・ディップ液の使い方(基本編:必要な道具と作り方)
それでは実際にディップ液を使用して花モチーフのアメリカンフラワーを作ってみましょう。
【ワイヤーディップに必要な道具】
1.ワイヤー
ステンレス製のカラーワイヤーを使用します。ワイヤーは手芸店やホームセンター、通販でも販売しています。
大きいモチーフの物であれば太めの物を使用しますが、今回は小さいモチーフの花を作りますので曲げやすさ加工しやすさを考慮し、最も細い0.3mmの物を使用します。
2.ワイヤー形成の為の棒状の物
こちらはワイヤーの形を成形する為のパイプです。
ディップアート用のゲージパイプも売っていますが、私はホームセンターでサイズの種類が豊富なアルミのパイプを購入しました。
自分好みの太さで円形であればボールペンでも大丈夫です。
3.パイプを固定できるもの
こちらは机に固定するタイプの万力になります。
3000円で程度で購入できるので、持っておくと作業が捗るのでお勧めします。
4.加工するために必要なもの
こちらはヤットコと呼ばれる小さいものを持ったり加工するのに非常に便利な工具です。1000円未満で購入できるのでこちらも用意しておくと作業が捗ります。
【ワイヤーディップの基本的な作り方】
1.花びらを作るための土台
まずはアルミのパイプを万力に動かない様に固定します。
パイプに前述したワイヤーを図のように一巻き、根元で交差させ2回程捻って輪の形を固定させます。
手前に少し引っ張りながら捻るとしっかりと固定され、後々の作業で変形防止にもなりますのでしっかりと行ってください。
2.花びらの形状を作る
今回は5枚花びらのフラワーを作りますので、輪っかが5個できれば大丈夫です。
3.形を整える
①
先ほど捻って固定した部分が連なり、捻じれた一本の線になっている部分をヤットコで持って簡単に丸く成形してください。完璧に丸くはできないので、なんとなくで結構です。
②
今度は万力につまようじを固定して、その先に先ほど丸くした部分をあてがってください。
図のように最後に捻った線を一本、スタート地点に絡ませ手前にギュッと引っ張ります。つまようじの先が円形をしているので、その形に添ってワイヤーが丸くなってくれます。
最後にあまりの二本の線を根元でねじって形を固定してください。
③
パイプの形に丸くなった花びらを手で成形します。強くやりすぎると形が変形してしまうので、花びら一枚一枚丁寧に行ってください。
4.花びらの完成
花びらが完成しました。
5.色を付ける
花びらをディップ液にくぐらせます。そのまま液にどっぷりと浸からせます。
少しの間乾かします。1時間程乾かせば完全に固まります。かなり粘度のある液体なのでこぼれ落ちたりすることはありませんので放置して大丈夫です。
5.完成
画像(170119-16.jpg)
乾くと完成です。葉先をヤットコで曲げるなどして立体感を出すとより花のモチーフに近づきます。今回は原液をそのまま使用したので透明感はあまりありませんが、クリアカラーと混ぜると透けた色合いで非常に美しいモチーフができます。
4・ディップ液の使い方(応用編:色を混ぜる)
先ほどは原液をそのまま使用しましたが、今度は色を混ぜてみましょう。
画像の様に、赤にクリアカラーを混ぜて少し透明感のあるカラーリングにしました。同じようにディップ液にワイヤーを浸します。
このように原液を浸したときよりも薄い透明感のあるフラワーができました。原液の物と色を混ぜたものを組み合わせてアメリカンフラワーの花束なども作ることができます。
5・アメリカンフラワーはアクセサリーにも応用できます
完成したアメリカンフラワーピアスです。
手芸店で販売されているピアスパーツと天然石ビーズを組み合わせたりなど、様々なアクセサリーを作ることができます。もちろんネックレスや、リングなどにも応用可能です。
アイデア次第でどんなモチーフも作ることができるので、ディップアートは大変魅力的ですね。
工具もホームセンターや通販で全て賄えますので、こういった手軽さの部分も含め是非この記事を読んだ皆さんにディップアートに挑戦していただけたらと思います。
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