ふかふかモコモコが似合う季節になってきました。
羊毛フェルトを近くで見たことはありますか?
ふわふわの毛を使って作ったマスコットなどは、とてもかわいいものです。
「簡単なのかな~?」
「挑戦してみたい!」
いろいろな思いが浮かびますね。
今回こちらでは、クッキー型を使って簡単にできる、羊毛フェルトモチーフの作り方をご紹介します♪
立体的なものを作る前に、平面的なモチーフを作って練習してみませんか?
クッキー型を使うことのメリットは1つ。
それは、「形がすでに決まっている」ことです。
形がきまっていれば、羊毛フェルトをしたことがない初心者さんでもチャレンジしやすいですね。
早速、はじめていきましょう!
■羊毛フェルトってなに?■
羊毛フェルトはその名の通り、羊の毛で作られているフェルトのことで、ふわふわしています。
作り方には2つの方法があります。
1.ニードルフェルト(ニードル羊毛)
ニードルという専用の針でチクチク刺していくことでフェルト同士が絡まり、形を作っていく方法
2.シートフェルト(シート羊毛)
お湯と石けんを使って、フェルトをこすったりして振動を加え、羊毛同士をからませて固めてフェルトを作っていく方法
今回は、フェルティングニードルという針を使って作る「ニードルフェルト」のご紹介です。
■用意するもの■
・羊毛
・フェルティングニードル
・フェルティングマット
・クッキー型(あまり形が混み合っていないシンプルなものの方が作りやすいです)
■羊毛フェルトを作るときの注意点■
①針で指を刺さないこと!
ニードルを使って作る場合、この1点だけは十分に注意してください。
集中して作業をしていると、思わず針で指を刺してしまうことがあります。
本当に痛いです。
特にお子さまがチャレンジする場合は特に、頑丈な指サックをするなどして、指を刺さない対策をしてくださいね。
②折れに注意!
ニードルは、できるだけまっすぐ抜いたり刺したりしましょう。
余計な力がかかると、ニードルは簡単に折れます。
針が飛ぶこともあるので、十分に注意してください。
③ニードルとマットは消耗品!
ニードルは力加減などで簡単に折れます。
消耗品であるという認識でお願いします。
フェルティングマットも作業を何度も繰り返していると、だんだんへこんできます。
フェルティングマットも消耗品です。
④刺す回数はお好みで!
沢山刺すと、硬く小さくなります。
“フェルトが凝縮されている”とイメージしていただけると分かりやすいです。
刺す回数が少ないと、フェルトの凝縮が少ないのでフワフワな感じになります。
同じ型で、だいたい同じ分量の羊毛で刺す回数を変えてみました。
左側が200回、右側が400回です。
厚みも200回の方が1cm、400回の方が8mmとなりました。
形を作りやすいのは多く刺した方ですが、お好みで変えてくださいね。
■作り方■
1.フェルティングマットの上にクッキー型を置く。
2.羊毛を少しだけさいて、ほぐしておく。
さいてほぐしておくことで、ほぐさない時と比べると、表面が少しキレイになります。
【Point!】羊毛は、ハサミで切らないようにしましょう。
ハサミで切るということは、羊毛の繊維を断つことになるので、風合いが損なわれてしまいます。
羊毛を分けたいときは、手で羊毛を持ってあまり力をいれずに手で引っ張ればOKです。 ハサミは、必要な時にだけ使いましょう。
3.クッキー型の中に羊毛を入れて、ニードルで刺していく。
【Point!】輪郭部分はしっかりと刺しておいてください。
輪郭付近を刺す場合は、型にニードルがあたり過ぎないように気を付けましょう。
型にあたることで、ニードルが折れてしまうことがあります。
ひたすらチクチク作業に没頭してください。
薄さが足りないと思ったら、羊毛を追加してくださいね。
隅々までチクチク作業をしてください。
4.ある程度表面ができたら裏返して、また型をはめて、裏側もニードルで刺していく。
マット側になっていた裏は、ものすごく毛羽立っています。
毛羽立ちを抑えるように刺していってください。
輪郭も同じようにきちんと刺しておいてくださいね。
お好みで作業を終了して、型からはずします。
だいたい5mm程度の厚みになりました。
【Point!】あまり薄い仕上がりだと後々の作業がしにくいので、最低でも3~5mmくらいの厚みをもたせておきましょう。
5.横もニードルで刺していく。
【Point!】横を刺すときは、十分に注意してください。
もし羊毛フェルトをはさめるようなものがあるなら、はさんで作業をすると、横は刺しやすいです。
【Point!】へこみ部分は特に丁寧に刺しておきましょう。
全体的にあまり刺しすぎると、形が小さくなってしまうので、注意してください。
6.目と口、ボタンをつける。
作ったモチーフには、特に裏や表はありません。
好きな方を表にしてくださいね。
少し刺しにくかったりしますが、きちんとクッキー型となじんできます。
目 ⇒ ほんの少しだけ別の色の羊毛(今回はこげ茶)をとり、丸めて刺していきます。
細かいので、手で押さえる代わりに定規などを使うと安全です。
ボタン ⇒ 目と同様の作業をしてください。
口 ⇒ 別の色の羊毛(今回はこげ茶)をこより状にしてから刺していきます。
あまった部分はハサミで切ってから、また刺してなじませましょう。
これで、羊毛フェルトのモチーフが完成です♪
あまりにも羊毛の毛羽立ちが気になるようなら、ハサミを使ってカットしてください。
違うモチーフでももちろんOKですよ。
■使い方をアレンジしよう♪■
作ったモチーフは、せっかくですからアレンジしてみましょう。
モチーフに針を通して糸をつければ、オーナメントになります。
土台付きヘアゴムやヘアピンにつければ、かわいいヘアアクセサリーに。
ブローチピンを縫い付けるか接着剤で取り付ければ、ブローチに。
丸カンをとりつければ、もっとアレンジの幅は広がります。
丸カンは、余っている羊毛を使って取り付けます。
<丸カンの取り付け方法>
1.土台と同じ色の羊毛を少しだけとって、こより状にしておく。
2.丸カンにこより状にした羊毛を通す。
3.丸カンを取り付ける部分に置いて、羊毛をチクチク刺していく。
横を刺す場合は、十分に気を付けて作業をしてください。
丸カンからはみ出している両方の羊毛を刺していき、なじませましょう。
これで、丸カンの取り付けが完了です。
丸カンが付いたので、ボールチェーンでもアクセサリー金具でも用途はいろいろです!
ただし、羊毛を使って取り付けているので、強い力が加わるととれていまう恐れがあります。
頑丈に丸カンを取り付けるのであれば、縫い付ける方がベスト!!!
小さいモチーフなら、Tピンを差し込んで貫通させて必要な部分でカンを作るという方法でもOKです。
9ピンでもできますが、抜けてこないように先端をU字に曲る加工などが必要になります。
いかがでしたでしょうか。
クッキー型なら簡単にできそうな気がしませんか?
ガイドとしての型があるので、お子さまでも少しのサポートでできますよ。
ぜひ、チャレンジしてみてください!
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