皆さん、ビーズボールは作ったことがありますか?
ビーズボールはテグス編みの基本動作が盛り込まれているのでテグス編みをしたことがあるならほとんどの方が作ったことがあるのではないでしょうか。
コロンとしたビーズボールはそれだけで可愛いのでアクセサリーなどへの活用度も高く、人気のモチーフです。
ハンドメイドの図書館でも以前にビーズボールを取り上げました。
初心者さんはこちらがおすすめ!
↓ビーズボールの作り方!少しのビーズとテグスだけ!立体的なビーズボール【ハンドメイド無料レシピ】
今回はその応用編で、さらに使うビーズを増やして「花編み」というビーズボールを作ってみましょう!
目次
【準備するもの】
・A:4mmガラスパール 30個…ガラスパールでなくプラスチックパールでも大丈夫です。お好きな色をご用意ください。
・B:丸小ビーズ 60個…パールに合う色を準備してください。
・12mmアクリル玉(スキ玉)…ビーズボールの芯になります。
これがないとビーズボールがふにゃふにゃになって形が整いません。色はビーズボールに響かない無色透明が良いでしょう。
・テグス…一番多いところでは同じ穴に3回テグスを通すので1号または2号の細めのテグスが良いかと思います。
使うビーズの穴のサイズにもよりますが、3号テグス以上では通りにくい、または通らないところが出てくる可能性があります。
・ビーズマット
・ハサミ
・ビーズ用ボンド…最後の結び目に着けて補強するために使います。
・9ピン…ビーズボールをアクセサリーなどに加工する場合は作っている途中でピンを入れておくと便利です。
今回は0.6mm×30mmまたは0.6mm×40mmを使用しています。(使い分けについては後述します。)
【あると便利なもの】
・精密ヤスリ…パールビーズのバリ取りに使います。
なければつまようじで代用可能です。
【下準備】
・テグスの巻きグセを取ります。
1mに切ったテグスと熱湯を準備し、その蒸気をテグスに当てます。
蒸気を当てるときに軽くテグスを引っ張りながら少しづつクセを取っていきます。
強く引っ張るとテグスが伸びたり強度が弱くなったりするので引っ張りすぎには注意してくださいね。
この他に切ったテグスをマスキングテープで壁に貼り付けて吊るしておくという方法もあります。
この方法は1日くらいで巻きグセが取れるので時間があるときに数本吊るしておくと作りたいときにすぐ使えて便利ですよ。
・パールビーズのバリを取ります。
パールビーズはビーズの元となるガラスビーズ(プラスチックビーズ)を糸に通した状態でコーティングをします。
そのため糸から外すと穴の周囲にコーティングがバリとして残ってしまいます。
これを処理せずに作り始めるとテグスが通らなかったり作品の完成度にも影響が出てきたりします。
写真のように精密ヤスリやつまようじで穴をつつきます。
コーティングが出ているところを押し込むようなイメージです。
ビーズが小さいと滑りやすいので指を傷つけないように注意してくださいね。
・ピンの準備をします。
大きなビーズボールでは芯となる「スキ玉」を使うのですが、このスキ玉は穴の大きさが大きく、Tピンではすり抜けてしまいます。
ビーズボールを単独で使う場合や最下部で使う場合は9ピンの輪の部分をペンチで曲げるとTピンのようにすり抜ける事なく使えます。
このとき使うのは0.6mm×30mmの9ピンです。
また、接続部分としてビーズボールを使う場合は9ピンの輪の部分をもう一度巻いて二重にしてから使います。
両端を二重にするのでこのとき使うのは0.6mm×40mmの9ピンです。
【作り方】
編み図
編み図はこちらです。これから1段ずつ編んでいきましょう!
編み方
1. 1段目を作ります。
テグスにBを5個を通し、一番端のビーズでテグスを交差させます。このときできたモチーフがテグスの中心付近になるように調節します
2.2段目を作ります。
テグスの片方にA→B→A→B→Aの順番にビーズを通し、糸端に一番近いA(矢印で指しているビーズ)でもう一方のテグスを交差させます。
ここから先はこのようにAの隣にはBのビーズが必ずある三角形の状態になります。
続いて1段目に近いテグス(ここでは左側のテグス)を矢印で指しているBに通します。
先ほどBに通さなかった方のテグスにB→A→B→Aの順にビーズを通して矢印で指しているAでもう一方のテグスを交差させます。
これを後2回繰り返します。
2段目の最後の部分に来ました。
ここはまず1段目に近いテグス(ここでは左側のテグス)を2つの矢印の指すビーズに通します。
続いて左右それぞれのテグスにBを通し、Aでテグスを交差させます。引き締めると星のような立体的な形になります。
これで2段目が完了です。
このとき、ビーズの通し忘れなどの間違いがないかチェックしておきましょう。もし間違っていた場合は間違っていた場所まで戻ってやり直しとなります。
3.3段目を作ります。
最初に左側のテグスにB、右側のテグスにB→A→B順番にビーズを通し、Aでテグスを交差させます。…①
これをもう一度繰り返します。
次に矢印の指しているAに近い方のテグス(ここでは左側のテグス)にBを通し、そのまま矢印の指しているAに通します。…②
Bでお花を作るような状態になります。
続いて左右それぞれのテグスにBを通し、Aでテグスを交差させます。…③
上記の①〜③を繰り返して続きを編んでいきます。
このように2段目のBと3段目のBが必ずお花の形になるように回数を調節しながら編んでいきます。
3段目の最後の部分まで来ました。
矢印の指しているAに近い方のテグス(ここでは左側のテグス)にBを通し、そのまま矢印の指しているAに通します。
左右それぞれのテグスにBを通し、Aでテグスを交差させます。
これで3段目の完成です。間違えている箇所がないかチェックして次に進みましょう!
4.4段目を作ります。
まず左側のテグスにB、右側のテグスにB→A→B順番にビーズを通し、Aでテグスを交差させます。
次に矢印の指しているAに近い方のテグス(ここでは左側のテグス)にBを通し、そのまま矢印の指しているAに通します。
続いて左右それぞれのテグスにBを通し、Aでテグスを交差させます。
次に矢印の指しているAに近い方のテグス(ここでは左側のテグス)にBを通し、そのまま矢印の指しているAに通します。
ここでスキ玉を入れます。
使う用途に合わせて処理した9ピンは写真のように1段目のBのお花からピンが出るようにします。
このままですとピンが抜けてしまうのでマステで仮止めしておきます。
二重巻きした9ピンはこの後編むときにテグスが引っかかりやすくなるので注意して編んでくださいね。
この後も同様にBが必ずお花の形になるように回数を調節しながら編んでいきます。
4段目の最後の部分まで来ました。
矢印の指しているAに近い方のテグス(ここでは左側のテグス)にBを通し、そのまま矢印の指しているAに通します。
隣も同様にします。
そのままBでテグスを交差させたら4段目の完成です。
間違えている箇所がないかチェックして5段目に進みましょう!
5.5段目を編み、糸処理をします。
青い矢印のようにテグスの片方でBを1周し、固結びします。
二重巻きした9ピンはこのBの花の中に入るように調節して編んでください。
残ったテグスはビーズを5個ぐらい編み戻り、余分な糸を切ります。
結び目に接着剤をつけて固めます。これでビーズボールの部分は完成です!
6.ピンの処理をします。
花編みのビーズボールは少し重さがあるので、強度を上げるために二重巻きにします。
ピンを垂直に曲げた後、ピンは15mmほど残してカットしてください。
0.6mm×30mmの9ピンを使用する場合はカットしなくても丁度いい長さになっています。
2回丸めたら出来上がりです!
違う色や素材でも作ってみました。どれも可愛いですね!!
◆作ったビーズボールを加工しましょう!
・かんざし
和装に欠かせないかんざし。かんざしベースにつなげば世界に一つのオリジナルかんざしが作れます!
お手持ちの浴衣に合わせてお祭りに行くのも素敵ですよ!!
【準備するもの】
・かんざしベース…今回はカンが5個あるタイプを使いました。
もちろんシンプルに1個でも構いません。作りたい物にあわせてご準備ください。
・作った花編みビーズボール…今回は間に使いたかったので上下に接続ができるようにしたものを準備しました。
・チェーンやビーズ…お好みで必要な分だけご準備ください。
・Tピンや9ピン
・Cカン
・各種工具
【作り方】
ビーズはTピンまたは9ピンでパーツにします。チェーンもそれぞれ長さが異なるように切ります。
最後に準備した各パーツを考えたデザイン通りに接続したら出来上がりです。
つけてみるとこんな感じです!
・イヤリング
花編みをした同じものを2個作ってイヤリングに加工したものです。
こちらは3mmのガラスパールと特小ビーズを使っています。中に入れるスキ玉は10mm、使用テグスは1号テグスです。
ビーズボールのみですが、存在感のあるイヤリングに仕上がります。
花編みのビーズボールは工程が多く作るのは少し大変ですが、ひとつひとつ確認しながらゆっくりと進めていけば必ず出来上がります!
出来上がったものはとても可愛いので是非いろんな色のビーズで作ってみてくださいね。
使ったもの(参考)
(参考:紗や工房 ap002864)
かんざしパーツ 一本挿し(約12.5cm)5本/シルバー
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