【ハンドメイドの基礎知識】パールの種類と選び方、淡水パールと本パール、コットンパールなどの使い方


パールの種類と選び方、淡水パールと本パール、コットンパールなどの使い方

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イミテーションも含めると、ハンドメイドのアクセサリー作りには欠かせないパール。
ネックレス作りにも、ピアス・イヤリング、ブレスレット製作にもとにかくお役立ち!
そんな「パール・真珠」について実は知らないことばかり?!

今回はハンドメイドアクセサリーの製作に使うパーツのひとつ「パール・真珠」について、パールの種類と選び方、淡水パールと本パール、コットンパールなどの使い方等をご紹介していきたいと思います。

1.真珠・パールとは

真珠(パール)は、言わずと知れた6月の誕生石でもある宝石の一つ。誕生石のなかでは唯一の生物由来の鉱物です。
海産もしくは淡水産の貝によって形成され、約100年前までは偶然にしか手に入らなかった貴重な宝石でした。
今では、御木本幸吉により養殖技術が開発され、多くの女性が気軽に身に着けられるようになりました。

2.真珠・パールの種類と見分け方!

Q.本物の真珠はどれでしょう?

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A.左の2つが本物の真珠です。

(左から淡水真珠、アコヤガイ真珠、ガラスパール、コットンパール)
ビーズとして流通する真珠の種類は大別して2つ、生物由来の本来の真珠とそれを模造した人工のパールです。

ここでは、見分け方も交えつつ、各種真珠について紹介します!

~生物由来の真珠と人工パールの見分け方~

生物由来の真珠と人工パールの違いは、穴に現れます。


こちらが生物由来の真珠。
綺麗に穴が開いており、バリは見当たりません。


一方でこちらが人工パール。
穴の開き口が、きれいでないのが分かりますか?

ドリルで穴をあける摩擦熱で、パールエッセンス(真珠塗料)が溶け出すためこのような形状になるそうです。
その他見分けるポイントはいくつかありますが、この穴付近の状態を確認することが最も簡単です。

フォーマルなシーンには、生物由来の真珠のアクセサリーがおすすめですが、
人工パールを使用するメリットも多数あるうえ、コットンパールなど現在ではイミテーションの枠を超え、独自の地位を確立しているものもあります。

それぞれの真珠の特徴を加味して、用途やシーンに合わせて各種使い分けると作品の幅が広がりそうです。

ここからはビーズパーツとして見かけることのある種類と特徴を説明します。
ハンドメイドの参考にしていただければ幸いです!

生物由来の真珠 ~淡水パール~

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参考:紗や工房 淡水パール ap000421

イケチョウガイやその亜種のヒレイケチョウガイなど、淡水産二枚貝により形成される真珠を総称して淡水パールと呼びます。

他の真珠との違いは、ずばり形。セミラウンド、ボタン(お饅頭のような形)、ドロップ、ハート、クロスなど真円以外の形をした真珠のほとんどは淡水パールです。

中国からの輸出量が多く、一つの貝から複数の真珠が作れることもあり、海産に比べると比較的低価格で購入できます。

ビーズパーツからハイジュエリーまでの幅広いグレードがあるのが特徴。海産の真珠に比べ光沢がマッドな傾向。

生物由来の真珠 ~クロチョウガイ真珠・シロチョウガイ真珠~

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熱帯、亜熱帯の海域に生息する海産二枚貝クロチョウガイとシロチョウガイによって養殖される真珠を指します。

海産の真珠は真円の核(真珠の芯。この上に真珠質が積層し真珠ができる)を使用するため、多くが真円です。

クロチョウガイ真珠の特徴はその色。ピーコックグリーンと呼ばれる、緑がかった美しい黒色はクロチョウガイにしか作れません。
その他の黒色海産真珠は、天然色ではなく加工して付けられたものです。ただし、クロチョウガイ真珠は黒色以外のカラーバリエーションも多数存在します。

シロチョウガイ真珠の特徴はそのサイズです。シロチョウガイは約20~30㎝ほどにまで生長します。
したがって、他の貝に比べて大きな核を使用でき、養殖される真珠は必然的に大きめです。

“シロ“チョウガイといっても、ゴールドやブルーなど様々なバリエーションがあります。

生物由来の真珠 ~アコヤガイ真珠~

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世界で初めて養殖に成功した真珠で、日本で養殖される多くはこのアコヤガイ真珠です。

特徴はその光沢を伴った色。真珠らしいマッドな質感は残しつつも、どこか透明感があり、高級なものでは中央がぼんやりピンク色に見えるものも。
この色を干渉色と呼びますが、美しいピンク色の干渉色はアコヤガイ真珠の特徴です。

~海産の真珠を買うときに気をつけたいこと~

ここで紹介した海産の真珠は、実店舗ではあまり見かけませんが、ネットショップによってはルース(バラ売り)で販売しているサイトもあるようです。
ただし、海産パールの種類の鑑別は専門家でないと難しいため、貝の種類が明記された信頼できるショップで購入することをおすすめします。

人工パール ~ガラスパール・樹脂パール~

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参考:紗や工房 クリスタルパール ap0021671

ガラスやプラスチックの核にパール塗料を吹きかけた模造真珠です。
生物由来の真珠と異なり、汗にも強いのが大きな長所です。

プラスチックパールは特に軽いため、ヘアアクセサリーやコサージュと相性が良く、
ガラスパールは本物に近い光沢があり適度な重みもあるため、ネックレスをはじめ各種アクセサリーに使用されます。

貝殻を球体にしたものを核にしたものもあり、こちらが最も本物にそっくりだそうです。
また、本物の真珠にはないようなカラーバリエーションが楽しめるのもメリットです。

人工パール ~コットンパール~

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名前の通り、圧縮したコットンにパール塗料を塗布した人工パールです。歴史は案外長く、戦後の頃より日本国内で製造されてきました。
ガラスパールや樹脂パールの台頭により一時姿を消しますが、近年再び脚光を浴びているため、知っている方も多いのではないでしょうか?

最近では色やサイズのバリエーションも増えて、ますます人気のアイテムです。
人気の秘密はその軽さと独特の質感。
非常に軽いため、他のパールでは難しいデコラティブなデザインでも、首や耳たぶに負担をかけずに楽しめます。

軽さに加え、「コットンパール」然とした印象も根強い人気の秘密です。
遠目にもわかるふわりとした独特な質感は、他の人工パールに比べ、見る人に真珠のイミテーションという印象を与えません。

3.パールの使い方(基本)

~淡水パールならフォーマルなシーンにも~

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ネットショップや最近では実店舗でも良く見かけるようになった淡水パールは、比較的入手しやすい生物由来の真珠です。

一連で売っているものを購入すれば、色調もある程度揃っていることが多いため、手芸店で売っているネックレス用の糸に通し留め具を付ければ、シンプルな一連のネックレスに加工が可能です。

ネックレスの取り外し時のみ気を付ければ、金属と触れ合わないデザインのため、真珠に傷がつくことを心配しなくてよいのが嬉しいデザインです。

淡水パールのネックレスなら、パーティー用のアクセサリーにも使えますね。

~ガラスパールならメタルパーツとも気兼ねなく使える!~

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パールはやわらかく、他の誕生石などに比べ傷がつきやすいため、メタルパーツと擦れあうデザインに使うのは躊躇するものですが、
これこそガラスパールの使いどころです。

パールと同じような重みや存在感があるため、メタルパーツと一緒にしても目立たなくなってしまうということもありません。

~コットンパールなら、重さを気にせず使える~

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コットンパールの長所はその軽さ。

生物由来の真珠やガラスパールでできない、デコラティブなデザインもコットンパールなら可能です!
ガラスパールで作ったら耳たぶが伸びてしまうようなピアスも、コットンパールなら負担をかけずに楽しめます。

4.真珠・パールはこんな風にも使えます!

一般的なビーズが両穴タイプ(トンネルのように穴が貫通している)であるなかで、片穴タイプも多い真珠・パール。
始めてみると、どうやって使うの?と思ってしまいますが、意外と色々な使い方ができて便利です。

~片穴パールをピアスのキャッチにすればリバーシブル!~

一見普通のピアスですが…
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実はリバーシブル。

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椿のピアスとしても使用できますし、キャッチを前にすればパールのピアスとしても楽しめます。

そして何よりもうれしいのは、キャッチが非常に摘みやすいことだったりします。
デザインに広がりができるだけでなく、通常のキャッチにくらべ大きいので着脱もし易く一石二鳥です。

~ヒートンで片穴パールが一粒ネックレスに!~

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参考:紗や工房 差し込みヒートン ap002673

差し込み式のヒートンを使用すれば、片穴パールがペンダントトップに早変わりします。
両穴パールに9ピンを通したものより抜け落ちやすくはなるものの、ネックレスとしての見栄えがよくおすすめです!

5.パールの代用品

パールと似たような光沢を持つものにマザーオブパールがあります。


元来のマザーオブパールは真珠養殖に利用される海産もしくは淡水産二枚貝を指します。

これらの貝殻を削りだしたものが「マザーオブパール」という名前でビーズやボタンとして流通しています。
真珠とナノオーダーで同じ構造であるため、真珠と同じ光沢を生じます。
(そもそも、真珠様の光沢をもつ貝殻をもつからこそ、真珠養殖に利用されているのですが…)

真珠としてはあまり見かけないアワビも、アバロンやマザーオブパールの名前で市販さています。
クロチョウガイのような光沢が魅力です。
ただし、実際には真珠養殖には使用されない貝の貝殻も「マザーオブパール」の名前で販売されていることも…。

宝石の中でも、紀元前までさかのぼる古い歴史を持つ真珠は、様々なイミテーションも生み出されるほど、人を魅了してきました。
現在では養殖法が開発されたおかげで、本来の真珠も比較的購入しやすくなり、ビーズパーツとしても流通するようになりました。
未だ、形成メカニズムが完全に解明されていないナノオーダーの微細な構造は、乳白ながら透明感のある神秘的な質感を生みだします。

使用するシーンや用途に合わせて、ぴったりなパールをチョイスして、ハンドメイドを楽しんでください!

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