【ハンドメイド作品販売ガイド】委託販売に挑戦したら失敗しました ―後編―

前編をまだお読みでない方は、こちらからどうぞ!

前半は、実際に委託販売を始めてみてまったく売れなかったことについてご紹介しました。



ではどこに今回の委託販売は問題があったのかを後半はご紹介していきたいと思います。

友人が実際にお店に行ってみて判明したこと

私は委託店舗から遠いところに住んでおり、直接お店に行くことはできませんでしたが、代わりに友人がお客さんとして来店してくれました。

この友人から話を聞き、お客さん目線から委託店舗の問題点を知ることになりました。

委託店舗の問題点

1.店舗が行きづらい場所にある

立地の問題です。
用事のついでに寄る、通りがかりの人がフラッと入ってくる、そんなことができるような立地ではなかったそうです。

私はお店がある場所の土地勘が全くなく、近くの公共交通機関くらいしか見ていなかったので…盲点でした。

2.営業日・営業時間

一見ひと月あたりの営業日数は多いのですが、よくよく考えると難がありました。

来客が見込める土曜・日曜にお休みすることが多く、平日の閉店時間も早かったのです。
先述した立地の問題もありますから、来店できる人はかなり限られてしまいます。

友人も平日に仕事をしているため、オープンから1~2か月後に予定を調整し、ようやく行けたと言っていました。

この2つの問題点から見えてきた委託店舗の真の姿。
それは集客、特に新規の顧客獲得が難しいということでした。

お店や参加作家さんのファンか、地元の人しか来店しない可能性が高いのです。
(ますます通販が重要ということになりますが…なかなか通販が始まりませんでした。)

ファンがついている有名作家さんならまだしも、無名の私が闘っていくには、厳しすぎる土俵でした。

そんな中で崩れていった経営

店主の方の都合により、営業時間短縮・臨時休業が多くなりました。
やむを得ない事情ではありましたが、開店してもらわないことには絶対売れません。

ここで問題になったのは、委託料です。
営業日数や作品の売れ行きに関わらず、一定の委託料を支払わなくてはいけないため、作家サイドからは不満の声が上がります。

結局色々なことが悪い方へと傾き、オープンから数か月後、このお店は無くなりました。

私の初の委託販売は大赤字のまま終了しました。
ある程度の赤字は覚悟していましたが…。

けれども自分の実力不足を痛感するとともに、委託の方法やコツなど、たくさんの勉強をさせてもらえた経験でした。

そして初心者の私が、委託販売失敗から学んだこと

委託販売でビジネスとしての成功を収めることは、決して簡単なことではありません。
店舗の立地や客層、雰囲気などとの相性がありますから、委託販売に慣れた方や人気の有名作家さんでさえも、失敗する危険性はあります。
初心者であれば尚更です。

失敗から学ぶことも多いですが、出来れば失敗は避けたいもの。
そこで私の学んだことをまとめます。
参考にしていただければ幸いです。

1.委託初心者は、定額制の委託料に注意!

売り上げを期待できない可能性がある委託初心者にとって、
委託料の算出方法は要注意ポイントです。

ファンがついているわけでもない無名かつ委託初心者の私が、
売り上げに関わらず定額の委託料を納めなくてはいけないお店を選ぶというのは、
あまりにも無謀なことでした。

定額制でなく、売れた場合にだけ委託料が発生するシステムか、
委託ではなく買い取りをしてくれるお店を選んだ方が、
売れ行きが伸びない場合でも損失を少なくできるでしょう。

色々なお店の委託料を比較してみると良いですよ。

2.可能な限り、実際にお店へ伺うべき!

委託店舗を決める前の現地視察は重要です。

私は見知らぬ街の新規オープン店舗に委託したため、何もかもわからず、自分をより厳しい状況に追いやってしまいました。

お店の雰囲気や並んでいる商品の系統や価格帯は、自分の納品にも関わってきますから、委託契約前にしっかりとチェックしたい点です。

営業日・営業時間、交通の便、販売方法なども、お客さん目線で来店しやすいかどうか考えるべきところです。

委託初心者は、“通りかかったお客様が、ふと入ってくれるようなお店”を選ぶと新規顧客を獲得しやすいと思います。

やむなく遠方から委託する場合は、本当にお客さんになったつもりで、地図アプリ等を使用し、バーチャルでお店に行ってみるのがおすすめです。

委託販売開始前後は、直接お店に伺って店主さんに挨拶しておくと、お互い安心して取引できますね。

3.店主さん、スタッフさんのことをよく知るべき!

委託店舗の店主さんやスタッフさんは、言うまでもなく販売の重要人物です。

こまめに宣伝してもらえそうか、真剣に働いているか、接客はどうか、商品を大切に扱っているか、陳列方法や店頭のPOPは素敵か、SNSや通販にアップされる商品写真のクオリティはどうかなど

現地視察やお店のSNSなどから感じ取りましょう。

お店を経営するということは…

お店を経営するということは一大事です。
店主さんが経営に専念できる状態にあるかを知ることも大切です。

本人に直接聞くということはなかなかできませんが、ブログやTwitterといったSNSから想像することはできます。
(※ストーカーにならないよう気を付けてください)

委託先の店主さんがハンドメイダーであるかどうかは、メリット・デメリットがあります。
それについては、また次の記事でお話する予定です。

成功と失敗を重ねながら、皆様がハンドメイド作家としてさらに飛躍されますように!

いかがでしたか?
委託販売に挑戦したいと思っていた方ならとても参考になるお話だったのではないでしょうか?

皆さんも成功と失敗を繰り返しながら注目を浴びる作家さんになれたらいいですね!

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